イングランドのサッカー、EFLリーグ1(3部)のフォレストグリーン・ローヴァーズFC(FGR)のデイル・ヴィンス会長は、木製の新スタジアムや練習場を含む『エコ・パーク』の建設工事が起工したと発表した。
新スタジアムは、イングランド南西部グロスターシャー州を通るM5高速道路のJCT13付近に建設が予定されているエコ・パーク開発プロジェクトの中核施設で、2019年12月のストラウド区議会によるエリア開発許可を受け、2022年1月にはFGRを所有するグリーン電力会社のエコトリシティ(Ecotricity)社が計画の改訂案を公表していた。
ヴィンス会長はTwitterで、新スタジアムの基礎の設計に向け、建設用地の地盤の状態を把握するためのボーリング調査が開始されたと公表した。
We've started work on our new all wooden football stadium at Eco Park...??? with a series of boreholes to get an understanding of the ground conditions so that we can design the foundations, small for now - but it's defo a start#ForestGreenRovers #FGR #EcoPark #Football pic.twitter.com/dwNd4PncDJ
— Dale Vince (@DaleVince) February 16, 2023
FGRは、国連や国際サッカー連盟(FIFA)に「世界で最もエコなサッカークラブ」に認定されるなど、その積極的な活動が評価されており、エコ・パークでもカーボンゼロ経済を目指すグリーンテクノロジー事業者の誘致を目指し、38,000m2のオフィススペースと18,000m2の工業団地で構成されるビジネスパーク整備案が進んでいる。
2022年1月27日に提出された改訂案は、エコビジネスや知識集約型産業をM5高速道路周辺の開発エリアに誘致する『グロスターシャー・ローカル・エンタープライズ・パートナーシップ(GFirst LEP)』とストラウド区議会の要望に沿ったものとなっている。GFirst LEPは、イングランド国内で38ある地場産業と地方自治体の連携協定(Local Enterprise Partnership=LEP)のひとつで、グロスターシャー州の戦略的経済計画の重要事業だ。
また、クラブは、エコパークが整備されることで生物多様性が約12%増加し、パーク内の使用電力の約80%は自家発電設備で賄えるとしている。
FGRはここ数年、環境問題の解決に積極的に取り組んでいる企業を新たなネーミングライツパートナーとして募集しており、2021年に再生可能エネルギーや電気自動車に関する情報発信を専門とするYouTubeチャンネルの『フリー・チャージド(Fully Charged)』とネーミングライツ契約を締結。2022年7月には、移動サービスアプリ開発を専門とするボルト(Bolt)社をネーミングライツパートナーに選定し、現在は本拠地の名称が『ザ・ボルト・ニュー・ローン』となっている。
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元記事 - Forest Green breaks ground on new stadium
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