スペインのサッカー、ラ・リーガ・サンタンデール(1部)のFCバルセロナは、本拠地『カンプノウ』のファン体験の新たな目玉として、2021年5月上旬にバルサ・カフェ(Barca Cafe)をオープンした。
バルサ・カフェは、カンプノウの敷地内のチケットオフィス通りの一角、バルサ・ミュージアムの入り口に隣接するかたちでオープン。クラブカラーをいたるところに反映したスポーツバーとして設計され、カタルーニャ州の郷土料理などバラエティに富んだ飲食メニューを提供していく。
バルサ・カフェを運営するのは、セリュニオン(Serunion)グループの飲食サービス部門のシンギュラリス(Singularis)社。500m2強の床面積にバー、ラウンジ、テラスが設置されており、最大で170人を収容可能だ。
FCバルセロナによると、バルサ・カフェは、カンプノウのマッチデーおよびチームのアウェー戦にファンが集うことができる場所を提供したいというクラブのビジョンを実現するために生まれたもので、利用客はカフェ内に設置されたスクリーンで試合観戦をしながら飲食を楽しみむことができる。飲食メニューはグルーポ・イグレシアス(Grupo Iglesias)社が開発し、新鮮な地元の食材を使う方針だ。
また、バルサ・カフェでは、クラブスポンサーのベコ(Beko)社の食育プログラム『Eat Like A Pro(プロ選手のように健康な食事を)』とのコラボメニューとして、トップチームの有名選手のお気に入りメニューやクラブの栄養士のおススメ食事メニューなど、多彩なフードメニューを提供していくほか、カンプノウでのマッチデーにはテイクアウトも可能になる。
新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対策の一環で、バルサ・カフェの営業時間は当面の間は週末にかぎられるが、将来的にはカンプノウのファン体験ゾーン『ラ・ランブラ・デル・バルサ』の目玉施設としてノンマッチデーも営業する予定だ。クラブが2020年2月にプロジェクト始動を発表したラ・ランブラ・デル・バルサは、主にマッチデー収入の増加を目的として整備された娯楽スペースで、カンプノウの訪問客を歓迎する様々な演出が予定されている。
The NEW Barça Cafe at Camp Nou makes the best cup of coffee itw. pic.twitter.com/CHpPgP5Tk1
— FC Barcelona (@FCBarcelona) May 14, 2021
Cheers, Barça Family!
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Barça Cafe at Camp Nou pic.twitter.com/2OmWs7frRJ
ラ・ランブラ・デル・バルサの整備工事はCOVID-19の影響で2020年4月に一旦中断し、同年10月に再開。クラブは今後数ヶ月以内に開場したいとしている。なお、ラ・ランブラ・デル・バルサとバルサ・カフェは共にカンプノウ周辺を再開発する『エスパイ・バルサ(Espai Barca)』プロジェクトの一部だが、2021年5月に同プロジェクトのビル・マナレリ氏が辞任したことが発覚。マナレリ氏は2014年7月からエスパイ・バルサを率いてきたが、2003~2010年までクラブの会長を務めたジョアン・ラポルタ氏が2021年3月に会長に再就任した後、離脱することとなった。
エスパイ・バルサは、ラポルタ会長の最優先プロジェクトのひとつという位置づけにあり、クラブは2021年5月上旬、プロジェクト推進のために整備内容を若干変更したと発表していた。プロジェクトの中核事業となるのはカンプノウの大規模改修で、スタジアム改修中はクラブは市内のムンジュイックの丘にある多目的スタジアム『エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス』を仮の本拠地としてホーム戦を開催していく予定だ。
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元記事 - Barca Cafe set to debut at Camp Nou
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