スペインのサッカー、ラ・リーガ(1部)のFCバルセロナは、マッチデー収入増加を目指して整備予定のファン体験ゾーン『ラ・ランブラ・デル・バルサ(La Rambla del Barça)』の詳細を公表した。
ラ・ランブラ・デル・バルサは、クラブの本拠地『カンプノウ』のチケットオフィス通りに整備される娯楽スペースで、カンプノウの訪問客を歓迎する様々な演出が予定されている。
整備工事は2020年2月上旬に着工しており、マッチデーやノンマッチデーの運営業務に支障が出ないかたちで進められている。飲食サービスの提供に関しては、ケータリング会社のシンギュラリス(Singularis)社とレストラン・ディベロッパーのグルプ・イグレシアス(Grup Iglesias)社が参加する。
ラ・ランブラ・デル・バルサ内には貨物コンテナを改装した店舗が並び、一日中バラエティに富んだ飲食サービスを楽しむことができる。
中でも、上質なカタルーニャ料理を提供する『バルサ・カフェ(Barça Café)』や、地元の食材をふんだんに使った国際色豊かなメニューを提供するレストランはすでに大きな話題となっている。他にも、ファンや来場客がバーチャルゴールキーパーと勝負できる『ロボキーパー』といったアトラクションが整備されるほか、公式ストアのバルサ・ストア・カンプノウ(Barça Store Camp Nou)も今までと同じ場所で引き続き営業する。
FCバルセロナはラ・ランブラ・デル・バルサについて、声明文の中で次のように説明した。
「来場されるお客様にバルサ空間との新たな接し方を提案するため、ラ・ランブラ・デル・バルサのいたるところにバルサブランドを散りばめました。共生、リラックス、そして好感といった、まさにランブラ(カタルーニャ語で「大通り」)に欠かせないエッセンスを反映するスペースになるでしょう」
バルセロナは2020年1月に、クラブのバスケットボールチームとハンドボールチームの本拠地アリーナであるパラウ・ブラウグラナの運営向上のため、同アリーナの事業担当チームを発足させたばかりだ。収容人数7,500人で、1971年に開場したパラウ・ブラウグラナは、カンプノウ周辺を再開発する『エスパイ・バルサ』プロジェクトの一環で、現代的な新アリーナに建て替えられる予定だ。
エスパイ・バルサの中核事業はカンプノウ改修だが、クラブは他の施設の刷新も含む周辺一帯の再開発、そして所有施設の公共利用を促すバルサ・キャンパスの整備を通じ、交通インフラや都市構造そのものの改善まで視野に入れており、プロジェクトの第一弾として昨年8月にエスタディ・ヨハン・クライフをオープンした。
収容人数6,000人のエスタディ・ヨハン・クライフはクラブの女子チームが本拠地として使うほか、U-19チームが欧州大会に参加する際のホームスタジアムとしても使用される。
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元記事 - BARCELONA REVEALS NEW FAN EXPERIENCE OFFERING
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