フランスのサッカー、リーグ・アン(1部)のスタッド・ブレスト29とブレスト市(Brest Métropole)は、1万5,000席の新スタジアムのデザイン改訂案を発表した。
ブレストにおける新スタジアム構想は2018年に初めて発表され、2020年1月にはクラブのデニス・ル・サン会長が1万3,000席の新スタジアムを2021-22年シーズン中には完成させたい意向を表明していた。
今回、建築設計事務所のグループ・フランソワ・デ・ラ・セレ(Groupe François de La Serre)がデザインした改訂案では座席数1万5,000席のうちの1万1,800席が一般席、残りがVIPホスピタリティ席として割り当てられており、フランス・サッカー協会(LFP)が定めるリーグ・アンとリーグ・ドュ(2部)の開催要件を満たした多目的スタジアムが想定されている。
総工費は8,500万ユーロ(約115億円)と試算されており、民間投資を中心とした資金調達を目指す。ブレスト市は2022年夏に最初の公式協議を予定しており、協議の結果次第では2024年着工と2026年完成も視野に入ってくる。
新たに追加された特徴としては、両ゴール裏サイドスタンド上部に巨大なのぼり旗が設置されるほか、ピッチ入場前の選手たちを間近で見ることができるトンネル・クラブの整備などが挙げられる。
また、6基の風力タービンや8,000m2の面積の太陽光発電パネルも設置されるなど、持続可能な電力供給にも注力。以前の案では、屋内ボーリング場やテニスコートといった付帯施設の併設も予定されていたが、今回の改訂案ではそれらが除外され、クラブの公式ストアや屋内レジャー施設、一般席スタンドの利用客を対象としたフードコートの設置、そしてスタジアムツアーや周辺の森林環境を利用したジップラインやアウトドア活動といった代替案が加えられている。
ブレスト市のフランソワ・キュイヤンドル市長は、新スタジアム建設計画について次のように話した。
「クラブの現在の本拠地であるスタッド・フランシス・ル・ブレは、リーグ・アンの試合開催要件を満たしておらず、クラブにはトップリーグに相応しい新スタジアムが必要です」
ブレストは1950年以来、収容人数15,000人のスタッド・フランシス・ル・ブレ(1922年開場)を本拠地としている。
※金額はすべて2022年4月下旬で換算
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元記事 - STADE BRESTOIS PRESENTS PLANS FOR NEW HOME
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