イングランドのサッカー、プレミアリーグのチェルシーFCは、本拠地のスタンフォード・ブリッジにリーグ初となるヴィーガン売店の『CFCヴィーガンキッチン』をオープンした。
これはクラブのオフィシャル・ケータリング・パートナーとして同スタジアムで飲食サービスを提供しているレヴィUK(Levy UK)社との共同事業で、CFCヴィーガンキッチンでは、ヴィーガンピザやバッファロー・カリフラワー・ウィングス、ヴィーガン・ドネルケバブ、ハルーミ(ヤギ乳と羊乳の混合物のチーズ)とファラフェル(中東風の野菜コロッケ)のロールサンドなど、植物由来の材料をふんだんに使ったメニューを販売している。
CFCヴィーガンキッチンは西スタンドの下層階コンコースにのみ設置されているが、ほかの場所で観戦するファンやサポーターも、クラブの『CFCエクスプレス(CFC Express)』アプリを使えば、キックオフの9時間前までヴィーガン商品を注文することができる。
チェルシーは2019年5月にレヴィUKとのパートナーシップ契約を延長しており、両者は現行契約の期限である2023年まで、さらに多くの植物由来フードメニューを提供していく考えだ。
なお、レヴィUKは、持続可能な飲食メニューの提供を目指した『レヴィ・ケアーズ(Levy Cares)』という取り組みを行なっており、2020年末までに牛肉使用量の50%減、砂糖の30%減、そして食品廃棄物の20%減という目標を設定している。
また、同社は納入先のすべての施設でリユースカップを導入しており、スタンフォード・ブリッジのCFCヴィーガンキッチンでも使い捨てプラスチックは使用しない方針だ。
チェルシーFCのサイモン・ハンター施設・建設事業本部長は、CFCヴィーガンキッチンの設置について次のように話した。
「私たちは、スタンフォード・ブリッジに来場されるスポーツファンの皆様に、植物由来の飲食メニューを提供できることを心から嬉しく思っています。チェルシーは地球環境への負荷を低減し、植物由来の飲食メニューの提供を始めることに全力を尽くしており、レヴィUKと共にオープンしたCFCヴィーガンキッチンは、クラブのビジョン実現のためのさらなる一歩といえるでしょう。
チェルシーFCは、ファン体験向上を目指すうえで、スポーツの世界でも突出したポジティブ思考と革新的アプローチを備えた存在だと自負しております。新たにオープンしたCFCヴィーガンキッチンの美味しい食事メニューを通じ、ファンやサポーターのお客様に特別なスタジアム体験を創出することができます。これは、まさにクラブが掲げる「イノベーションでサッカー界を変える」というミッションを具現化する事業なのです」
また、レヴィUKのマネージング・ダイレクター、ジョン・デイビス氏は次のように話した。
「消費者はこれまで以上に、持続可能で社会責任と多様性を持ち合わせたF&B(飲食)メニューの選択肢を要望しており、サッカースタジアムでもそのような要望に応えていくことが急務となっています。
可能なかぎり還元主義的なアイディアを採用していくことが、とても美味しい植物由来のフードメニューを提供するだけでなく、食品ロスの問題に取り組み、結果的に地球環境への負荷を低減することに繋がるのです。
チェルシーFCと弊社が共にCFCヴィーガンキッチンをオープンしたことは、より持続可能な食品メニューを提供していことに、両者が全力を尽くしていることを証明するものであります」
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元記事 - CHELSEA CLAIMS PREMIER LEAGUE FIRST WITH VEGAN KIOSK
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