ロンドンのO2アリーナは2020年4月8日、感染が拡大している新型コロナウイルス(COVID-19)による医療現場への影響を受け、同施設を国民保健サービス(National Health Service=NHS)の訓練センターとして提供したことを発表した。医療資源が逼迫している英国では、物資と共に医療従事者の迅速な増強も求められている。
O2アリーナの訓練センターは2020年4月12日~6月29日まで稼働し、訓練を受けた医療従事者はエクセル展覧会センター(ExCeL Centre)内に開設された臨時病院のNHSナイチンゲール病院に配属される。O2アリーナ自体では治療は行わない。
O2アリーナは今回訓練センターとして施設を提供することで、2020年度中に予約されていた各種イベントのスケジュール調整が必要になると認めつつも、現在の最優先事項は市民の命を救うことだと強調した。
延期が決定したイベントのチケットは、新たな開催日にそのまま使用することが可能だが、スケジュールの再調整ができないイベントは中止扱いとなり、チケット料金は興行者の利用規約に基づいて返金されることになる。
訓練センターとなるアリーナ以外のO2の施設は引き続き閉鎖されるため、同アリーナはCOVID-19の感染拡大を防ぐために外出を控え、ソーシャル・ディスタンシングの実践継続を呼びかけている。
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元記事 - THE O2 TO BECOME NHS TRAINING FACILITY
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