中潤華通實業、クロアチアのヴェリカ・ゴリツァ市の新スタジアム建設事業に出資
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クロアチアのヴェリカ・ゴリツァ市
クロアチアのヴェリカ・ゴリツァ市(画像:FraneLovošević)

中国の投資・建設大手の中潤華通實業有限公司(Z-Run Well Ton Industry)は、クロアチアのザグレブ郡最大の都市、ヴェリカ・ゴリツァ市とのパートナーシップ契約に合意し、同市の新サッカースタジアム建設事業に出資することを発表した。

今回のパートナーシップにはザグレブ郡サッカー協会も参加しており、中潤華通實業はヴェリカ・ゴリツァ市のスポーツ施設だけでなく、地域全体のスポーツ産業に投資する。

同社はヴェリカ・ゴリツァ市内に現地法人を設立し、その後、三者によるコンソーシアムを設立することでプロジェクトの道筋を立ていく考えだ。サッカースタジアム整備計画の詳細は明らかにされていないが、Večernjilist紙はスタジアム建設費は1億5000万ユーロ(約184億円)になると報じている。

新スタジアムはカザフスタンのアスタナ・アリーナをモデルとし、収容人数は30,000人程度となる。

新スタジアムが参考するカザフスタンのアスタナ・アリーナ
新スタジアムが参考するカザフスタンのアスタナ・アリーナ(画像:ChelseaFunNumberOne)

ヴェリカ・ゴリツァ市のドラジェン・バリシッチ市長は、中潤華通實業とのパートナーシップについて、声明の中で次のように述べた。

「この度、ヴェリカ・ゴリツァ市のサッカースタジアムおよび周辺施設の建設プロジェクトを、中国の中潤華通實業が投資対象事業として検討し、立地候補地の視察を実施しました。その結果、中潤華通實業と市、そしてザグレブ郡サッカー協会の間で建設に向けたパートナーシップ契約が締結しました。

ここ数年、ヴェリカ・ゴリツァ市では多くの投資事業が実現してる中で、とうとう海外資本の投資家も参入してくれるようになり、非常に嬉しく思っております」

クロアチアで現在、複数のサッカースタジアム建設プロジェクトが進んでおり、今回のヴェリカ・ゴリツァ市の投資事業もそのひとつだ。2019年4月にはプルヴァHNL (1部)のHNKリエカが、中国の華山国際工程公司(TIEC)と新スタジアム建設に関する覚書に署名している。

なお、リエカのスタジアム新設計画は、2019年4月にクロアチアのドブロブニクで開催された第8回中国・中東欧国家首脳会議(通称「16+1」)で合意された同様の7事業のひとつだ。

中潤華通實業の創業者、ジアン・ユ氏は、ヴェリカ・ゴリツァ市とのパートナーシップについて次のように話した。

「まず、クロアチアでの滞在中、手厚くサポートしてくださった中国東南欧商業協会(Chinese South EasternEuropean Business Association=CSEBA)の皆様に御礼申し上げたいと思います。

クロアチアのサッカーファンの皆様が、質の高いサッカースタジアムを求めていることは理解しています。皆様の期待に応えるこたえられるよう全力を尽くしつつ、この重要なプロジェクトに携われることを楽しみにしています」

※金額はすべて2019年6月下旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - LATEST CHINA-BACKED STADIUM DEAL SIGNED IN CROATIA

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