ナポリ市、スタディオ・マラドーナ改修計画の内容を公表
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改修後のスタジアムの外観イメージ
改修後のスタジアムの外観イメージ (画像:Comune di Napoli)

イタリアのナポリ市は、2026年2月に正式にゴーサインが出たスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ(以下、「スタディオ・マラドーナ」)改修計画について、同年7月に承認された技術・経済的実現可能性プロジェクト(PFTE)の内容を公表した。この承認により、改修内容や規模、技術面、費用などを含む計画の詳細が具体的なものとなり、同市はこれを「新スタジアムの実現に向けた大きな前進」と評価した。

同計画は、ナポリ市のガエターノ・マンフレディ市長と、インフラ・モビリティ・市民保護担当評議員のエドアルド・コセンツァ氏が主導しており、サッカーの欧州選手権『UEFA EURO 2032』(以下、「EURO 2032」)の開催都市入りを見据えて進められている。

ナポリ市は、スタジアムの収容人数を現在の5万4,732人から6万3,300人へ拡大することを提案しており、増設される座席には、車いす利用者用の672席と全36室のスカイボックス(16席/室)も含まれるという。

プロジェクトの総費用は約2億ユーロ(約368億円)とされ、最新版の完成予想図も公開された。

改修後のスタンドのイメージ
改修後のスタンドのイメージ (画像:Comune di Napoli)
ピッチ際まで迫る新たな下層スタンドのイメージ
ピッチ際まで迫る新たな下層スタンドのイメージ (画像:Comune di Napoli)

改修工事は3段階に分けて実施され、最上階スタンドの改修、新たな下層スタンドの整備、屋根の軒先15メートル延長、VIP・ホスピタリティエリア利用者向けの地下駐車場の新設、新たなホスピタリティエリアの設置、屋外エリアの緑化などが含まれる。

また、5,300m2を超える太陽光発電パネルも設置され、年間発電量は175万5,463kWhを超えると見込まれている。さらに、雨水回収システムにより、年間2,500万リットル以上の水が回収・再利用される予定だ。

市はリニューアル後のスタジアムを、「日常的に開かれた都市空間」として整備する構想を描いており、新たな屋外緑地やイベントスペースを設けることで、スポーツ、文化、レジャー、そして市民生活の拠点とすることを目指している。

スタジアムの新たな外観は、現在のスタジアムの建築的な特徴・デザインを受け継ぐとともに、スタジアム名の由来となったナポリの伝説的サッカー選手、ディエゴ・マラドーナ氏を称えるものとなる。

新設されるホスピタリティエリアのイメージ
新設されるホスピタリティエリアのイメージ (画像:Comune di Napoli)
延長された屋根と改修されたスタンドのイメージ
延長された屋根と改修されたスタンドのイメージ (画像:Comune di Napoli)

「ナポリには、その歴史と情熱にふさわしい最新鋭のスタジアムが必要です。EURO 2032は、私たちの市のみならず、カンパニア州全体にとっても大きな節目となる大会であり、この機会を逃すわけにはいきません。支援してくれている州政府に感謝するとともに、市民とサポーターの皆さまにとって最善の利益となるよう、それぞれの役割を担うすべての関係機関と全面的に協力していくことをお約束します。新たなスタディオ・マラドーナは、ナポリのための施設として、年間を通じて街に開かれたスタジアムとなるのです」

2026年2月、マンフレディ市長は、スタジアムの改修計画が正式に承認されたことを発表。その後ナポリ市は、イタリアサッカー連盟(FIGC)との会合を経て、改修後のスタジアムのイメージを初公開した

順調に進んでいるようにみえるスタディオ・マラドーナの改修計画だが、実は同スタジアムの主要テナントであるセリエA(1部)のSSCナポリも異なる新スタジアム計画を検討しており、クラブと市はそれぞれのスタジアム計画を巡って対立している。

SSCナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長はここ数年、新スタジアムの建設構想を幾度と打ち出していたが、クラブは2025年7月にスタディオ・マラドーナがEURO 2032の開催基準を満たせないと判断し、新スタジアムを建設する意向を初めて明確にした。さらに、1年後の2026年7月には、新スタジアム建設の実現可能性を検討するため、建設候補地を所有する企業と意向書を締結している。

2026年8月1日、イタリアサッカー連盟(FIGC)は、トルコと共同開催するEURO 2032の試合開催地候補としてナポリ市を含む国内13都市を発表した。EURO 2032はイタリアとトルコによって共同開催され、両国からそれぞれ5都市が開催地として選出される予定だ。

※金額はすべて2026年8月上旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Naples presents redevelopment plans for Stadio Maradona

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