
オーストリアのグラーツ市は、市内にあるフットボールスタジアム『シュタディオン・リーベナウ』を国際基準に対応したスタジアムに改修するため、新たな調査を実施した。2度目となる今回の調査では、改修が6,000~7,000万ユーロ(約111~129億円)の予算で実現可能であり、最初の調査で試算した1億5,000万ユーロ(約277億円)を大幅に下回ることが明らかにされた。
『メルクール・アレーナ』の名でも知られる1万5,300人収容の同スタジアムは現在、オーストリア・ブンデスリーガ(1部)のクラブであるSKシュトゥルム・グラーツとグラーツァーAKの本拠地となっている。
代表戦等の国際試合やUEFAチャンピオンズリーグの試合を開催できるよう、同スタジアム拡張の実現可能性調査がグラーツ市の都市計画局に一任されていたが、2025年6月、最初の調査を終えた時点では、スタジアム改修には全体で約1億5,000万ユーロ(約277億円)が必要とされていた。
このうち、改修費自体は約1億2,000万ユーロ(約222億円)だが、加えて、土地取得費として約3,000万ユーロ(約55億円)も見込まれていた。
両クラブも参加して実施された当初の調査では、国際試合開催のために第1段階で約2万3,000席への拡張が必要とされており、そのためにピッチの掘り下げ、スタンドの上方への拡張、屋根構造の全面改修を実施し、可動式の立ち見・着席エリアを導入することで、収容人数を2万5,000人まで拡大できるとされていた。
しかし、その後の予算制約を前提とした新たな詳細調査では、スタジアムの初期収容人数は最大2万100人まで拡張でき、そのうちの1,700席はVIP席として設置できる可能性があることが判明した。同調査は2026年5月11日に都市計画局によって完了する予定となっている。
グラーツ市は声明で、「今回の新たな調査で、市とシュタイアーマルク州が設定した6,000万~7,000万ユーロ(約111~129億円)の予算枠内でも、約2万100人収容で世界的にも遜色ないスタジアムを建設できることが明らかになった」と述べた。
また、最新の調査結果について、グラーツ市のエル・カール市長は次のように述べた。
「スタジアム改修は非常に大きな努力が必要ですが、私たちにとっては実現可能なものです。今回の最新の調査により、最適な改修構想が策定され、市議会での基本決定は揺るぎないものとなりました。今後は、堅実な施設運営コンセプトと、何より州政府の協力が不可欠となるでしょう」
また、同市のベルトラム・ヴェルレ都市計画局長は次のように述べた。
「約30年ぶりに、シュタディオン・リーベナウが新たなスタートを切る機会が訪れたことを大変嬉しく思います。調査に参加した事業者や有識家の皆様の卓越した知見のおかげで、限られた予算の中でも、クラブとともにグラーツ市のサッカーにとって最適な未来像を描くことができました」
今後開催される市議会では、プロジェクトのさらなる推進に向けた基本決議が可決される見込みとなっている。都市計画局は2026年秋までに計画を決定できるよう準備を進めている。
※金額はすべて2026年5月上旬で換算
Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Stadion Liebenau revamp feasible on smaller budget, city says

THE STADIUM HUBの更新お知らせはこちらをフォロー
Twitter:@THESTADIUMHUB
Facebook:THE STADIUM HUB
