仏ラグビーのRCトゥーロンが新スタジアム計画を発表
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RCトゥーロンの新スタジアムのイメージ
RCトゥーロンの新スタジアムのイメージ (画像:OStadium(Nouveau Mayol stadium project))

フランスのラグビー、トップ14(1部)のRCトゥーロンは、新スタジアムの建設計画を発表し、現本拠地『スタッド・マヨル』の改修が現実的に困難であり、最新型スタジアムの新設へと移行する必要があると明かした。

RCトゥーロンのベルナール・ルメートル会長は、2026年1月にクラブが最大2万人収容の新スタジアム建設を検討しており、候補地も既に特定していると述べたが、同年2月には現本拠地のスタッド・マヨル改修に関する調査結果が公表され、改修には"乗り越えがたい障害"があることも明らかとなった。チームはこれを「またとない好機となり得る状況」と述べ、新施設建設に向けた検討を開始し、今回の発表に至った。

RCトゥーロンは、スタッド・マヨルが街の中心部の住宅地に位置しているため拡張は不可能であり、さらに老朽化した本拠地により年間約800万ユーロ(約15億円)の損失が生じていると主張している。

1920年に開場したスタッド・マヨルは、現在の収容人数が1万7,500人で、この収容規模はクラブの目指す水準に対して不十分とされており、ホスピタリティ面においてもトップ14の他チームに大きく遅れをとっている。VIP席はわずか1,333席でリーグ最小であり、ピッチを見渡せるVIPラウンジを備えていない唯一のスタジアムでもある。

また同スタジアムでは、ここ数カ月で悪天候の影響により2試合が延期されており、施設の耐候性の課題が浮き彫りになっている。トップ14を統括するリーグ・ナショナル・ド・ラグビー(LNR)は、同様の事態が再び発生した場合、中立地(対戦する両チームの本拠地以外の会場)での無観客開催に切り替えることで、悪天候によるリスクを回避する可能性を示唆している。

海上から見た新スタジアムのイメージ
海上から見た新スタジアムのイメージ (画像:OStadium(Nouveau Mayol stadium project))

RCトゥーロンは、スタッド・マヨルの改修は立地条件から極めて困難であり、プロジェクト全体の実現には約4億ユーロ(約747億円)が必要になる可能性が高いと強調した。

フランスのラジオ局Iciの報道によると、RCトゥーロンの副ゼネラルマネージャーであるマルタン・ダルジャンリュ氏は次のように述べている。

「1万5,000席以上のスタジアム改修時に義務付けられる『大規模多目的施設』基準では、スタジアム周囲に12メートルの緩衝帯が必要です。

これを確保するには、パレ・ネプチューン(多目的ホール)やショッピングセンターの一部を含む建物の解体、住民の立ち退き、複数の道路の地下化、市の中心部の長期間にわたる封鎖などが必要になり、さらにその間、スタッド・マヨルでは試合を開催できず、別のスタジアムを探さなければならないのです」

このようなスタッド・マヨル改修案に代わり、RCトゥーロンは収容人数1万8,000~2万人の新スタジアム構想を提示しており、約2億ユーロ(約373億円)での実現が可能だとしている。計画には四方の屋根付きスタンドに配置される一般席1万5,000席のほか、店舗、レストラン、RCトゥーロンミュージアムといった常設施設、さらに50~80室のスイートルームを備えた3,000~4,000席のVIP席が含まれる予定だ。

新スタジアムは通年利用を前提に設計され、セミナーや展示会、その他イベントなどの開催が可能なコンベンションセンターも併設される。同計画には海沿いの2つの候補地が検討されており、いずれもスタッド・マヨルから約600メートル圏内に位置しているという。これについてクラブは、「本計画は、現本拠地との離別ではなく、これまでのクラブの歴史や地域との結びつきを維持・発展させるものである」としている。

RCトゥーロンのゼネラルマネージャーであるジェシカ・カサノヴァ氏は次のように述べた。

「新スタジアムは、1万8,000~2万席規模にすることで、コンサートや国際会議、展示会など、多用途での活用が可能になります。

さらに、フットボールなど他のスポーツ大会の開催も可能となり、例えば、我々の街のフットボールクラブ『SCトゥーロン』が待望のリーグ・ドゥ(2部)昇格を遂げる、来たる日の試合開催にも対応できます。これは大きな可能性を秘めた計画であり、スタジアムは非の打ち所がない完璧なものとなるでしょう。私たちトゥーロン市民には、壮大なビジョンがあるのです」

RCトゥーロンは、旧スタジアムから新スタジアムへの移転で成功した例としてアーセナルFCを引用し、今回の計画も同様の再生をめざす方針を示している。

2006年、イングランドのサッカー、プレミアリーグ(1部)のアーセナルFCは、旧本拠地のすぐそばに建設された新スタジアム『エミレーツ・スタジアム』への移転を完了し、その後、旧本拠地跡の再開発による都市再活性化にも成功している。同事例は、スタジアム移転と旧施設の再開発を組み合わせた、欧州における代表的な参照モデルとして位置づけられている。

※金額はすべて2026年4月上旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - https://www.thestadiumbusiness.com/2026/03/06/rc-toulon-sets-out-vision-for-new-stadium/

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