ASローマの新スタジアム計画、市議会決議で一歩前進
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新スタジアムの外観イメージ
新スタジアムの外観イメージ (画像:AS Roma)

イタリアのサッカー、セリエA(1部)のASローマが進めている新スタジアムプロジェクトに対し、ローマ市議会は提出された技術・経済的実現可能性計画(PFTE)の承認決議を採択した。ローマ市のロベルト・グアルティエーリ市長は、この決定をイタリアの首都にとって重要な意味をもつものだと評価した。

2023年7月、ローマ市議会がプロジェクトの公共性を認める決議を採択すると、クラブは2025年12月に、スタジアムの技術・経済的実現可能性計画(PFTE)を同市議会に提出した。今回の決議は、2023年の決議で定められた、条件・要件・勧告事項への適合性の検証結果が認められたかたちだ。

今後のプロセスとして、グアルティエーリ市長(もしくはその代理人)には、同プロジェクトを巡ってラツィオ県の関係機関会議*に参加することが認められる。

同会議で認められ、さらに市議会による最終承認決議も採択されると、プロジェクトは単一地域認可手続きに付され、環境影響評価や同市の関係機関会議*が実施される。

*大規模開発の最終的な許認可を判断するために、関係機関が参加して開かれる協議会。

ASローマの総投資額は10億4,779万ユーロ(約1,918億円)に上る。このうち6億9,637万ユーロ(約1,275億円)がスタジアム建設に充てられ、残りは都市開発事業や建設関連費用に充てられる予定だ。

ASローマは2024年7月に新スタジアムの設計コンセプトを初めて公開した。約6.7万m2のスタジアムの収容人数は6万605人で、2万3,000席のスタンドは欧州でも最大級の単一スタンドの一つになるとされている。

また、同プロジェクトは、年間を通じて利用でき、多様な機能を担う複合拠点としての役割も担う計画だ。


緑地や商業施設を備えた多機能型スタジアムコンプレックス

新スタジアムを中心とした多機能型コンプレックスの配置図
新スタジアムを中心とした多機能型コンプレックスの配置図 (画像:Comune di Roma)

PFTEによると、新スタジアムはローマ市内のピエトララータ地区に建設予定で、総合面積は27万m2に及ぶ。そのうち、11.6万m2は緑地公園、3.5万m2は広場および歩行者通路として指定されており、合計で約15万m2の誰でも利用できるスペースが確保される予定だ。

計画では、周辺の街並みと調和した2つの大きな緑地エリアが整備される。

スタジアム付近のエリアは、スタジアム本体と周辺広場、歩行者通路を備えた基壇部、さらには約5万m2の緑地および他エリアへ接続する広場などが含まれる。

スタジアムの東部に広がる約6.9万m2の中央エリアは、日常的に利用できる多機能型エリアとして整備され、イベント施設などを含むレクリエーション広場のほか、屋外スポーツ施設、憩いの広場、自転車道や歩行者道などが設けられる予定だ。

新スタジアムには、誰でも利用できる様々な施設や店舗が設けられる予定で、クラブミュージアム(広さ1,600m2)、クラブ公式ストア(1,800m2)、30店の小売店舗、公園カフェ(245m2)、さらにホスピタリティスペースおよび会議スペース(2.1万m2)なども含まれる。建築デザインは古代ローマの伝統を想起させるもので、スタジアムの外観の南側には『Roma 1927』のロゴ、北側にはASローマのエンブレムがあしらわれる。

新スタジアムの外観にあしらわれたロゴのイメージ
新スタジアムの外観にあしらわれたロゴのイメージ (画像:AS Roma)
(動画:AS Roma)

今回の承認決議を受けて、グアルティエーリ市長は次のように述べた。

「ASローマの新スタジアムは単なるスポーツ施設ではありません。このスタジアム計画は、ローマ市の未来と都市再生を見据えると同時に、このローマという街がピエトララータ地区全域にわたる高度な再開発を実現できる都市である、という自信を体現したものなのです。

ここに至るまでに我々は努力を重ねてきましたが、今後も変わらぬ決意の下で取り組みを続けていきます。この承認決議は、街の将来も見据えたうえで、ローマ市が重要なプロジェクトを実現できる都市であることを示した意志決定であったといえるしょう」

ASローマは新スタジアムの完成時期を2030年としており、イタリアがトルコと共催するサッカーの欧州選手権『UEFA EURO 2032』の会場となることを視野に入れている。

一方で、クラブは2025年8月に、現本拠地であるスタディオ・オリンピコの使用契約を2027-28シーズン終了まで延長することで合意しており、クラブ創立100周年は同スタジアムで迎えることになる。

ASローマの計画が前進する他方で、SSラツィオもかつての本拠地であるスタディオ・フラミニオの改修計画を進めている。SSラツィオは、同じくセリエAに所属し、ライバルクラブであるASローマとともに、1953年の開場以来スタディオ・オリンピコを本拠地として使用してきた。

2026年2月17日にSSラツィオが発表した計画概要によると、スタディオ・フラミニオの改修には4億8,000万ユーロ(約879億円)が投じられる予定で、2032年までのこけら落とし開催を目標としている。

SSラツィオのオーナーであるクラウディオ・ロティート氏は、新スタジアムの収容人数を現在の2万人から5万750人へ拡大する意向を示している。

※金額はすべて2026年3月下旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Roma stadium project gains Council green light

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