
ドイツのサッカー、ブンデスリーガのSCフライブルクは、本拠地『ヨーロッパ・パーク・シュタディオン』の屋根に欧州サッカー最大の太陽光発電システムを設置する事業者に、バーデノーヴァ(Badenova)社の子会社であるバーデノーヴァ・ヴェルメプラス(BadenovaWÄRMEPLUS)社を選定した。
バーデノーヴァ・ヴェルメプラスは、2021年11月に開場したばかりのヨーロッパ・パーク・シュタディオン(収容人数3万5,000人)の屋根に6,000基の太陽光発電モジュールを設置する。設置工事は2022年5月に開始予定で、高性能の発電モジュールはスイスの太陽光発電システム企業のマイヤー・バーガー(Meyer Burger)社が提供する。
新たに設置される太陽光発電システムは年間230万kWhを発電し、クラブの年間電力使用量の全てをカバーする。設置面積は1万5,000㎡で、ピーク出力は2.4MWとなる見込み。
バーデノーヴァのハインツ=ヴェルナー・ヘルシャー最高経営責任者(CEO)は、ヨーロッパ・パーク・シュタディオンに設置する太陽光発電モジュールについて次のように話した。
「フライブルク・イム・ブライスガウ市(以下、「フライブルク市」)とSCフライブルク、そして弊社自身が求める高いサステナビリティ基準を満たすため、ドイツ国産の高性能モジュールを採用することにしました」
また、マイヤー・バーガーは声明の中で次のように述べた。
「今回採用された弊社の太陽光発電モジュールは、ドイツの工場で持続可能な方法で製造された国産品で、従来の太陽光発電モジュールと比較した場合、表面積あたりの発電量が多い特徴があります。マイヤー・バーガー製品の魅力的な優位性が総合的に認められたこともあり、標準的な発電モジュールを製造するアジアのメーカーとの競合に勝ち抜くことができたと考えております。
太陽光による持続可能な分散型発電にとって、影がない表面積の多いスタジアムの屋根は特に最適な設置場所といえるでしょう」
SCフライブルクは2022年2月、フライブルク市のモースヴァルト地区に住む6人による長期訴訟の和解が成立したことで、ヨーロッパ・パーク・シュタディオンで自由に試合を組めるようになった。クラブとフライブルク市のスタジアム運営合弁会社であるシュタディオン・フライブルク・オブジェクトレーゲル(Stadion Freiburg Objektträger)社を相手取ったこの騒音公害訴訟により、スタジアム完成後もクラブは夕方または日曜日の午後に試合を開催することができない状態だった。
SCフライブルクの広報担当者はTheStadiumBusiness.comに次のように話した。
「和解が合意されたことで、私たちはキックオフ時間にかかわらずリーグ戦を開催することができるようになりました。これでリーグ規約を遵守した試合開催や安定した試合運営計画の策定が可能になります。
また、今後はスタジアム周辺の地域コミュニティとも様々な連携ができるようになるため、今回の和解を本当に嬉しく思っています」
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元記事 - https://www.thestadiumbusiness.com/2022/02/11/feyenoord-to-reassess-stadium-options/

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