フェイエノールト、建設費高騰により新スタジアム計画案の再調査を開始
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フェイエノールトが進めていたマース川沿いの新スタジアム案
フェイエノールトが進めていたマース川沿いの新スタジアム案 (画像:OMA)

オランダのサッカー、エールディヴィジ(1部)のフェイエノールトは、新スタジアム建設計画が停滞する中、現在の本拠地『デ・カイプ』の改修も視野に入れた実現可能性調査を開始した。

オランダ第2都市のロッテルダムをホームタウンとするフェイエノールトは2021年11月、建設費の高騰を受け、長年計画してきた新スタジアム建設案の実現が難しくなり、新たな方向性について再検討していることを認めていた。

今回、クラブはすでに外部の調査プロジェクトチームに、1937年から本拠地としているデ・カイプの改修案2案とマース川沿いの別の土地に新スタジアムを含む新興住宅地帯を開発するエリア再開発案1案について、それぞれの実現可能性を調査するよう委託したことを明らかにした。

フェイエノールトは、声明の中で次のように説明した。

「2021年11月にスタジアムの方向性を再検討するとお伝えしたように、今回の調査でデ・カイプ改修案と新スタジアム建設案のどちらがクラブにとって最適な選択肢なのか判断していきたいと考えております。

3案(改修2案と新設1案)は建設費、初期運営費用、資金調達、商業施設の充実度、安全性とアクセシビリティ、スポーツクラブとしてのフェイエノールトの運営予算への貢献度など、約20項目の評価基準群に照らし合わせて評価していきます。また、ピッチへの近さや音響といった雰囲気を醸成する要素も重要視しています」

調査プロジェクトチームは今後、サポーターやロッテルダム市など、各ステークホルダーの意見を収集し、2022年4月に最終報告書をフェイエノールト経営陣と理事会に提出する。

また、フェイエノールトは、クラブのファンやサポーター向けの市場調査をブラウ・リサーチ(Blauw Research)社に委託したことも発表。アンケート調査を通じて、新スタジアムの方向性の軌道修正が必要か判断する構えだ。

また、オランダ国務院は2022年2月10日、ロッテルダム市、フェイエノールト、そしてデ・カイプの運営会社であるスタディオン・フェイエノールト(Stadion Feijenoord)社の三者に対し、クラブの新スタジアム建設を中核事業とする新興住宅エリア再開発計画『フェイエノールト・シティ(Feyenoord City)』の申請期間延長を認めた。

マース川沿いの新スタジアム建設計画は、ロッテルダム南部の都市再開発計画の一環として捉えられており、少なくとも3,700戸の新興住宅が整備される住宅地開発こそが主眼と見る動きもある。フェイエノールト・シティについては、2022年2月1日までに国務院に計画の申請を提出することが求められていたが、この提出期限が2022年5月6日まで延長された。

フェイエノールトのヘラルト・モッサゥルト副理事長は2021年11月、新スタジアムを設計した建設グループのBAM社から、近年の建設業界の動向を反映し、建設費が当初試算されていた3億2,000万ユーロ(約417億円)から5億ユーロ(約652億円)に値上がりしたとの報告を受け、長年準備してきた6万3,000席の新スタジアム建設計画について改めて再検討が必要だとの認識を示していた。

※換算額はすべて2022年2月27日時点のもの

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - https://www.thestadiumbusiness.com/2022/02/11/feyenoord-to-reassess-stadium-options/

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