
中央アジア、ウズベキスタン共和国の首都タシュケントの広域化を推進する『ニュー・タシュケント』都市開発事業の中核プロジェクトである、5万5,000人収容の新スタジアムの建設工事が正式に起工した。
2025年11月11日、シャフカット・ミルジヨーエフ大統領は起工式に出席し、同スタジアムがFIFAのすべての要件に基づいて建設されることを明らかにした。
ニュー・タシュケント・スタジアムは、ウズベキスタンがアゼルバイジャンと共同開催する2027 FIFA U-20ワールドカップで使用される予定だ。FIFAは大会要件として、決勝および準決勝は収容人数5万人以上の会場で開催することを規定している。
スタジアムの建設には1億米ドル(約158億円)の費用がかかり、政府は、「アジア最大級の最新鋭サッカースタジアムの一つになる」と宣言している。
ミルジヨーエフ大統領は次のように述べた。
「タシュケントの新スタジアムの土台は、今日までの私たちの頑張りと、明日からの私たちの勝利の礎となるものです。この壮大な建物は、若者たちにインスピレーションをもたらし、国民の誇りの象徴となり、そして我が国の何百万人ものサッカーファンへの素晴らしい贈り物となることでしょう」
ニュー・タシュケント自体の建設作業は2025年8月に開始されており、開発用地として市の東側にあった農地約200km2が割り当てられた。
ニュー・タシュケントは第一段階で約60万人の住民を収容する計画であり、市の人口は最終的に250万人ほど増加することが見込まれている。また、新都市には、大統領府や政府省庁、大学を含む行政施設のほか、さまざまな公共・文化施設も建設される予定だ。
ミルジヨーエフ大統領は次のように述べた。
「なぜニュー・タシュケントがこの1億ドル(約158億円)規模のスタジアムプロジェクトの実施地として選ばれたのか。それは、ニュー・タシュケントが好機と先進的発想の中心地となるからです」
最近、タシュケントには新しいオリンピック村も開設され、複合施設の中心には1万2,000席の陸上競技場(オリンピック・シティ・スタジアム)が整備されている。
天然芝のフィールドと9レーンの陸上用トラックを備えたこの競技場は、国際大会の開会式および閉会式も開催する予定で、各国の代表チームや競技連盟の宿舎となる4階建ての建物が併設されている。
複合施設は、卓球やフェンシングの大会の開催ができるほか、安全フェンスで囲まれた観客席(2,200人収容)のある、国際オリンピック委員会(IOC)の要件を満たすトラックを備えた自転車競技場もある。
※金額はすべて2025年11月下旬で換算
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元記事 - Tashkent breaks ground on 55,000-seat stadium

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