オランダのサッカー、エールディビジ（1部）のNACブレダは、本拠地『ラット・フェルレフ・スタディオン』の所有権取得について、ブレダ市と合意に達したと発表した。また、同じくエールディビジのNECナイメーヘンも、本拠地『ホッフェルトスタディオン』の買い戻し手続きを完了した。
2025年7月1日にNACブレダとブレダ市が署名した意向書によると、クラブは、最初はラット・フェルレフ・スタディオンを所有せず、同市から長期借地権を取得することで、スタジアムの管理を引き継ぐ。さらにこの意向書には、スタジアム内にある8つの商業スペースを、クラブが市から買い取ることを確約する旨も明記されている。
声明の中でNACブレダは、「これでクラブは、スタジアムの実質的な所有者としての立場を得られる」と述べた。さらに、この合意により、クラブはスタジアムを購入するための支払いを行なう必要もなくなる。
今回の動きは、同クラブが2025年5月のリーグ終了後にスタジアム改修工事を開始したことに続くものであり、クラブが買い取る8つの商業スペースも今後改修され、将来的に第三者に売却される予定だ。
これら一連の出来事は、クラブが2025年1月に開始した『ベレフ・ファン・フェルレフ（Beleg van Verlegh）』の一環であり、このプロジェクトでは、サポーターからの資金調達を通じて次の2点を達成し、クラブの財政基盤を強化することを目的としている。
・スタジアムの改修による収益力の強化
NACブレダのレンコ・オーヴァーシールゼネラル・マネージャーは次のように述べた。
「今回実現した、スタジアムの長期借地権の取得と商業スペース買い取りのシナリオは、ベレフ・ファン・フェルレフ開始時にクラブが必要としていた、将来の展望を我々に与えてくれるものです。
エールディビジ残留を果たし、スタジアム改修にも着手した今、本件も無事完了できることを願っています。これにより、ベレフ・ファン・フェルレフはあらゆる意味において達成され、クラブは自らの足で未来へ進む準備が整うのです」
一方、NECナイメーヘンは、ナイメーヘン市と2024年12月当初合意していた契約に基づき、ホッフェルトスタディオンの買い戻しを果たした。
2025年6月28日、同スタジアムはNECナイメーヘンに正式に譲渡され、借地権も含む取引総額は、600万ユーロ（約10億円）以上となった。
2003年、財政難に陥ったNECブレダは、ナイメーヘン市にスタジアムを1,200万ユーロ(約21億円)で売却した。スタジアム買い戻しのための資金調達は、2025年6月末までに必要とされていたが、クラブのロン・ファン・オーイェン会長は、これが達成されたと述べた。
NECナイメーヘンのウィルコ・ファン・スカイクゼネラル・マネージャーは次のように述べた。
「これは、クラブ、サポーター、そしてナイメーヘン市にとって歴史的な瞬間といえます。ホッフェルトスタディオンは何十年もの間、我々のホームではありましたが、今日正式に再び我々のものとなりました。
この始まりの重要なステップは、我々にスタジアムをさらに進化させる機会をもたらし、ひいてはクラブのタイトル獲得に向けた強固な土台を築くことに繋がります。 このような流れに導いてくれた市の信頼と協力に感謝いたします。また、これを可能にしてくれたクラブのサポーターの皆様、そして、我々の未来の計画を信じてくれた皆様に、特別な感謝を伝えたいと思います」
※金額はすべて2025年7月上旬で換算
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元記事 - NAC Breda reaches stadium agreement, NEC completes Goffertstadion deal
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