
米国のサッカー、ユナイテッド・サッカー・リーグ(USL=2部相当)のサクラメント・リパブリックFC(以下、「リパブリック」)は、クラブが2027年開場を目指して進めている新スタジアム計画に、マチェーテ・グループ(Machete Group)、マニカ(Manica)社、ハウス&ロバートソン・アーキテクツ(House & Robertson Architects)社が参加することを発表した。
新スタジアムは、カリフォルニア州都であるサクラメント市のレイルヤーズ地区に整備され、リパブリックの試合以外にも、コンサートやコミュニティイベント、サッカーの国際試合など、様々な用途で使用される予定だ。収容人数は約1万2,000人。
スタジアムに繋がる7番街沿いのインフラ整備の初期工事は、2025年5月下旬に着工される。プロジェクト計画の初期申請は既にサクラメント市の企画部に提出されており、同年6月10日には、予想される経済効果を含むプロジェクトの最新進捗状況が市議会に提出される予定だ。
この計画が承認されれば、クラブは数カ月以内にプロジェクトに着手することができる。
新スタジアムの設計は、マニカが担当する。マニカが設計した主なスタジアムには、チェイス・センターやアレジアント・スタジアムがあり、また、メジャーリーグサッカー(1部)のインテル・マイアミの本拠地となる『マイアミ・フリーダム・パーク』やナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のテネシー・タイタンズの本拠地となる『ニュー・ニッサン・スタジアム』といった、計画進行中の新スタジアムの設計にも携わっている。
2023年、マニカが将来を見据えた新スタジアムのコンセプトを策定し、設計&建設JVが建設計画を進める準備が整った。このスタジアム建設においてマニカのチームを率いているのは、同社のディレクター兼シニア・プロジェクト・アーキテクトである、デイビッド・ケルマン氏だ。
スタジアムとその周辺のプロジェクトの開発を担当するのは、設計&建設JVの代表であるマチェーテ・グループで、モリー・ヘイズ・ジニカス副社長がスタジアム設計の指揮をとる。同グループは、メジャーリーグ・サッカー(MLS)やプレミアリーグのクラブに加え、ナショナル・バスケットボール・アソシエーション(NBA)、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)のチームとも提携している。
ハウス&ロバートソン・アーキテクツは、認可を受けた建築設計事務所(AOR)として開発チームに加わった。同社は、マニカと協力しながらプロジェクト全体の設計を総括し、スタジアム要件を満たすためのきめ細やかなサービスにチームが集中できるよう、サポートする。
サクラメント・リパブリックFCのトッド・ダニヴァント社長兼ゼネラル・マネージャーは、次のように述べた。
「設計&建設JVは、リパブリックの地位を高めるだけでなく、ファン体験を向上させ、サクラメント市に圧倒的インパクトを与えるスタジアムを建設するため、たゆまぬ努力を続けてきました。
このプロジェクトへ惜しみなく力を注いでくれているマチェーテ・グループ、マニカ、ハウス&ロバートソン・アーキテクツからなるチームに、心から感謝の意を表したいと思います。彼らが地域や世界各地で培ってきたプロジェクト経験は、私たちのコミュニティとクラブのニーズを満たすスタジアムを建設するうえで、きっと活かされることでしょう」
リパブリックは2023年にMLSへの加盟を予定していたが、主要投資家のロン・バークル氏が買収を撤回したことで、実現は困難になった。現在、クラブはハート・ヘルス・パークを本拠地としている。
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元記事 - Sacramento Republic set to submit new stadium plans
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