
ドイツのサッカー、2.ブンデスリーガ(2部)のSSVウルム1846は、本拠地『ドナウシュタディオン』の改修について、ウルム市と合意したことを発表した。
同市は、ドナウスタディオンの再建とアップグレードを早急に行うことを目指しており、プロジェクトの資金調達方法については議会が最終決定権を持つ。2025年3月19日には、この計画について協議するための議会が開かれる。
このプロジェクトは、陸上競技や学校スポーツも行われる多目的競技場としてのスタジアムを維持する目的で推進されており、改修費用は2,500万~3,000万ユーロ(約41~49億円)と試算されている。
2023-24シーズンに3.リーガ(3部)から昇格したSSVウルムだが、今回の改修は、同クラブが2.ブンデスリーガ(2部)で安定した地位を確立することを後押しする狙いがある。ドナウシュタディオンは1925年にオープンし、現在は1万9,500人の収容人数を誇る。
2026-27シーズンの開幕時には、スタジアムの北スタンドが取り壊され、屋根付きの新スタンドに建て替えられるため、座席数は大幅に増える予定だ。さらに、南スタンドも取り壊し後に新しく建て替えられ、メインスタンドにある多目的室は最新のものにリノベーションされる。また、SSVウルムは、北入場口の新たな多目的室、サニタリー、その他のインフラを含む改修工事が「緊急を要する」としている。
なお、SSVウルムは、新スタジアムの構想の策定も進めており、今後も市と協力して新スタジアム建設に最適な候補地を決定する予定だ。新スタジアムに必要な資本と運営費はクラブが負担することになるため、クラブはスタジアムの商業利用や命名権取得に興味をもつ企業を見つけ、資本金の一部を補填しようと考えている。
SSVウルム社のマルクス・ティーレ社長は、以下のように述べた。
「短期および中期的に役立つ解決策が見つかったことは喜ばしいことですが、当初私たちが希望していた選択肢からは程遠いものです。このようなプロジェクトは、協力して歩み寄ってこそ実現できるものであり、私たちは努力を重ねてきました。
話し合いと協力に応じてくれたすべての関係者に感謝します。とはいえ、プロサッカーがこの地で長期的な展望をもてるよう、今後も並行して新スタジアム建設に取り組むことが非常に重要です。我々のクラブも人々も、この魅力あふれる街と地域でこの先もずっと素晴らしい感動を味わう権利があるのですから」
SSVウルムは2025年3月末時点で27試合を終え、2.ブンデスリーガ(2部)で16位につけている。
※金額はすべて2025年3月下旬で換算
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元記事 - SSV Ulm stadium set for redevelopment
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