ケースメントパーク改修事業の総工費、4億ポンドを下回ると協会幹部が強調
ケースメントパーク改修事業の総工費、4億ポンドを下回ると協会幹部が強調

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ケースメントパーク・スタジアムの完成イメージ
ケースメントパーク・スタジアムの完成イメージ (画像:Populous)

北アイルランドの首都ベルファスト市で計画されているケースメントパーク・スタジアム改修事業の総工費について、アルスター・ゲーリック体育協会(Ulster GAA)のブライアン・マカヴォイ事務総長は、ここ数か月にわたって報じられてきた4億ポンド強(約771億円強)という数字を「大袈裟に誇張されたもの」と一蹴し、実際の金額はそれを大幅に下回ると強調した。

これまでに確保された資金はわずか1億2,000万ポンド(約228億円)と、資金面で大きな課題が残っているにも関わらず、マカヴォイ事務総長は年次報告書の中で、「ゲーリック体育協会(GAA)、アルスター・ゲーリック体育協会(Ulster GAA)、アントリム体育協会(Antrim GAA)は、ケースメントパーク改修事業を完遂する必要性について意見が完全に一致している」と断言し、さらに、「交わされた約束は果たされなければならない」と、事業実現への意向も表明している。

ケースメントパークは当初、サッカーの欧州選手権『UEFA EURO 2028 (以下、「EURO 2028」)』の英国・アイルランド招致の会場に含まれていたが、英国政府が改修費用の試算が4億ポンド(約771億円)以上に上ったと主張し、コストの大幅な増加を理由にスタジアムの改修に資金を拠出しないと発表したことを受け、開催予定地の候補から外された。

2013年以降スタジアムは閉鎖されており、EURO 2028開幕前に改修工事が竣工することが、この大会への参加条件だった。

2013年の閉鎖以前は、3万1,500人の収容人数を誇っていたケースメントパークだが、事業関係者は同規模の収容人数に戻すことを目指している。

GAAによると、UEFA要件を満たす必要がなくなった現在、建設費は抑えられ、改修規模をスケールダウンすることができる。

北アイルランド・コミュニティ省のゴードン・ライオンズ大臣との会談後、GAAのジャーラス・バーンズ会長は、改修事業は「当初の想定よりも縮小されたシンプルなスタジアムになるが、それでも3万人以上のファンを迎えることができるだろう」と語った。

また、アルスターGAAのマカヴォイ事務総長は、「EURO 2028の開催に必要とされたものよりも小規模なスタジアムを建設することに重点を置いている」と述べ、ライオンズ・コミュニティ大臣やヒラリー・ベン北アイルランド担当大臣との最近の会談でも同様の認識が共有されていたことを強調したうえで次のように話した。

「ケースメントパーク・スタジアム改修計画は、政府の一連の開発計画のひとつとして決定し、2021年7月には正式に承認されたものです。我々は、この計画を最後まで完遂するという明確な意志をもっています」

※金額はすべて2025年1月下旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Casement Park redevelopment cost to fall well below "exaggerated costs"

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