メキシコのサッカー、リーガMX(1部)のティグレスUANLは、6万5,000席の新スタジアムが2025年に完成する計画が決定したことを発表した。
ヌエボ・レオン州サン・ニコラス・デ・ロス・ガルサ市のティグレスは、1967年から4万2,000席のエスタディオ・ウニベルシタリオを本拠地としてきたが、近年は新スタジアム建設の機会を模索していた。
ティグレスは2022年1月13日、サムエル・ガルシア州知事などと共に新スタジアム『エスタディオ・デ・ロス・ティグレス』の建設工事開始に関する合意覚書と新スタジアムの完成イメージを公開した。
エスタディオ・デ・ロス・ティグレスの設計はポピュラス(Populous)社が担当し、建設費は民間による資金調達のみで集める。大型コンサートやアメフトの全米最高峰、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)公式戦の誘致を念頭に、ピッチは可動式システムを採用する。
ティグレスの男女両チームにそれぞれ専用ロッカールームが設置されるほか、躯体にはホテルやショッピングセンター、レストラン、ヌエボ・レオン州立自治大学(UANL)の教室といった付帯施設も整備される。また、地元スタートアップ企業の起業支援施設としての役割も期待されている。
新スタジアム建設事業に参加するフエゴ・デ・ぺロタ(Juego de Pelota)社の共同経営者、セザール・エスパルサ氏は、ティグレスのプロジェクトについて次のように話した。
「コンサートやスポーツの大型イベントを開催できるスタジアムがまたひとつ増えることになります。新スタジムはすべてのスポーツ競技を開催可能なランドマークとして、ヌエボ・レオン州を象徴する絵葉書の被写体になるでしょう」
また、エスパルサ氏は、エスタディオ・デ・ロス・ティグレスがサッカー興行以外の収益源を持つ多目的スタジアムであることから、サッカーのチケットはむしろ現状よりも安くなると示唆したうえで、次のように話した。
「新スタジアムは、すべての方々をお迎えできるようなインクルーシブな施設として、イベントの種類によって異なるチケット価格を設定できるようになり、新設だから料金も高くなるということは断じてありません」
ティグレスUANLの親会社のシネルヒア・デポルティーバ(Sinergia Deportiva)社のマウリシオ・ドエフネル氏は、新スタジアム建設計画について次のように話した。
「ティグレスは、世界中で認識される名門クラブへと成長しましたが、私たちはさらなる高みに向かって歩みを止めるつもりはありません。 ティグレスはメキシコサッカー界だけでなく、世界のサッカーにおける新たなベンチマークになっており、クラブに相応しい新スタジアムが次世代の本拠地になるでしょう。ただ、現在のホームであるエスタディオ・ウニベルシタリオは、クラブとすべてのファンの皆様に素晴らしい体験と記憶を提供してくれました。私たちは永遠にその功績を称えます」
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元記事 - El Salvador set to receive China-backed national stadium