中米のエルサルバドルは、新たに国立サッカースタジアムを整備する計画があることを発表した。背後には、スタジアム外交戦略を推し進める中国の活発なインフラ投資がある。
新国立サッカースタジアム整備計画について発表したエルサルバドルのナイブ・ブケレ大統領は、2019年に同氏が中国視察を実施したことで、同国が今回のプロジェクトを支援することになったと視察の成果を強調した。
ブケレ大統領は、新国立サッカースタジアムはアンティグオ・クスカトラン市内のヘラルド・バリオス提督士官学校が使用している土地に建つ予定であることも語った。同校は現在の土地を約30年間利用しているが、ブケレ大統領は開校時に商業施設が敷地内に整備されなかったとし、さらに移転により同校は現在の倍の広さの土地と今以上に充実した施設を手にするとしたうえで、次のように話した。
「エルサルバドルの新国立サッカースタジアムは、5万人の来場客が座って観戦できる施設になります」
Aquí la sorpresa:
— Nayib Bukele (@nayibbukele) December 31, 2021
EL NUEVO ESTADIO NACIONAL DE EL SALVADOR pic.twitter.com/IEC7udlwCT
エルサルバドルでは、これまで首都サンサルバドルのエスタディオ・クスカトランが国立サッカースタジアムとして使用されてきた。エスタディオ・クスカトランは1976年に開場したサッカー専用スタジアムだが、国際サッカー連盟(FIFA)の指導の下、現行の収容人数は3万4,000人に制限されている。
ブケレ大統領は、新国立サッカースタジアムの建設は2022年度中に起工する予定で、南米最高峰の施設となる新たな国立図書館の整備など複数のプロジェクトが中国政府とのパートナーシップで実現すると話した。
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元記事 - El Salvador set to receive China-backed national stadium