米国屈指のスポーツ&エンターテインメント施設『ステイプルズ・センター』を所有するアンシュッツ・エンターテインメント・グループ(AEG)は、シンガポールに本社を置く暗号通貨プラットフォームのcrypto.com と20年間、総額約803億円の大型ネーミングライツ(命名権)契約を締結した。
同アリーナの新名称は、crypto.com アリーナとなり、2021年12月25日のLAレイカーズvsブルックリン・ネッツ戦で新ロゴが発表される。アリーナ外部のサイネージ等は2022年6月までにすべて入れ替えられる。
2万席のcrypto.comアリーナは、バスケットボールの北米最高峰、NBAのLAレイカーズとLAクリッパーズ、そしてアイスホッケーの北米最高峰、ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)のロサンゼルス・キングスが本拠地として利用している。また、年間400万人以上が来場する米国の代表的な音楽&イベント施設として、1999年の開場以来、ステイプルズ・センターの名称で知られてきた。
契約締結により、crypto.comは同アリーナの主要テナントであるレイカーズとキングスのオフィシャル暗号通貨プラットフォーム・パートナーに就任し、アリーナ内での広告サイネージの掲出やプロモーションの実施、アリーナ入り口付近の約307m2の専用アクティベーションスペースの利用といったパートナー特典を享受する。
なお、同アリーナを本拠地として共同利用しているLAクリッパーズは現在、新アリーナ『インテュイット・ドーム』をイングルウッド市内に建設中で、2024年完成後に移転することが決定していることから、今回のオフィシャル・パートナーシップの対象とはなっていない。
AEGのダン・ベッカーマン会長兼最高経営責任者(CEO)は、crypto.com とのパートナーシップについて次のように話した。
「このパートナーシップは、未来に向けたものです。
AEGとcrypto.comは、イノベーションやスポーツ界とエンターテインメント産業の未来といったビジョンだけでなく、私たちの仕事や生活の場である地域コミュニティを豊かにしたいという願いも共有しています。共にこのビジョンを実現できるよう、crypto.comとのパートナーシップを通じて意義のある事業を創出していきたいと考えております」
両者のパートナーシップは、AEGの企業セールス部門であるAEGグローバル・パートナーシップス(AEG Global Partnerships)社が取りまとめたもので、世界中で急成長しているNFT市場の影響力を反映しているといえる。
crypto.comは、これまでにも総合格闘技のUFCやモータースポーツのF1、仏サッカーのパリ・サンジェルマン(PSG)、バスケットボールの北米最高峰NBAのフィラデルフィア・76ers、イギリスの名門eスポーツチームの『FNATIC』、イタリアサッカーのセリエA(1部)といった世界規模のブランドとパートナーシップを結んでおり、2021年10月には著名なハリウッド俳優のマット・デーモン氏を起用した広告を発表したばかりだ。
また、crypto.comのクリス・マルザレク共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は次のように話した。
「世界で最もクリエイティブな都市として知られるロサンゼルスと、そこに住む市民の皆様は、世界的リーダーとして常に新しい文化と娯楽を築き上げてきた開拓者です。
そんなロサンゼルス市への長期投資の第一弾として、弊社はダウンタウン地区中心部のcrypto.comアリーナで積極的な営業活動を実施していきたいと考えております。また、AEGとのパートナーシップを通じ、弊社の暗号通貨プラットフォームを駆使した革新的かつ独創的な方法でスポーツ、エンターテインメント、そしてテクノロジーを今まで以上に力強いものにして、LAや世界のファンの皆様にお届けしたいと考えております」
※金額はすべて2021年11月下旬で換算
Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - LA's Staples Center renamed Crypto.com Arena in $700m deal
THE STADIUM HUBの更新お知らせはこちらをフォロー
Twitter:@THESTADIUMHUB
Facebook:THE STADIUM HUB