スペインのサッカー、ラ・リーガEAスポーツ(1部)のRCDエスパニョールは、本拠地スタジアムのネーミングライツ(命名権)を保有するチケッティング企業のステージフロント(Stage Front)社による契約金未払いなどの契約違反を理由に、同社とのネーミングライツ契約を解除したと発表した。
バルセロナを本拠地とし、1部リーグへの復帰を果たしたばかりのエスパニョールは、ステージフロントに対して法的措置を取り、契約金の支払いを求めている。
2023年3月に合意されたこの契約は、5年間で最低でも年間100万ユーロ(約1.7億円)の価値があると報じられていた。しかし2Playbookによると、エスパニョールがトップリーグに復帰した今、その額は約200万ユーロ(約3.5億円)まで上がるとされる。
クラブが所有する4万人収容のRCDEスタジアムのネーミングライツ(命名権)契約は、米国を拠点とするチケッティング企業のステージフロントが、欧州での知名度向上を目指す中で合意された。なお、同社は2023-24シーズンに、米国におけるラ・リーガの地域パートナーおよびスペインサッカー協会(RFEF)の公式スポンサーとなっていた。
法的措置の開始
エスパニョールは、ステージフロントの欧州における成長戦略を支援しようとしたが、同社が契約上の義務を果たさなかったため、1年で契約を打ち切ることになったと話した。
クラブは声明の中で以下のように述べた。
「何シーズンにもわたりすべてのスポンサーと行なってきたように、クラブは、プロジェクトの成長過程においてステージフロントとの協働に努めてきたにもかかわらず、同社が契約上の義務を果たさなかったため、契約を解除することを決定しました。弁護士に対しては、支払期限を過ぎた請求書の支払いと、契約違反による早期解除によって生じた損害の賠償を求める民事訴訟を提起し、民事における法的措置を直ちに開始するよう指示しました」
エスパニョールは、「我々は、ステージフロントが欧州における契約の履行や監視を担当するスタッフ全員の帰国を決めたと理解しています」と述べた。また、ステージフロントがラ・リーガとのすべての活動を停止したとも主張している。
これらの主張に対するステージフロントのコメントを求めたが、現時点で同社による返答はない。
2023年の契約条件では、ステージフロントはスタジアムに最新技術を提供し、対価としてエスパニョールは、同社の広告露出が増え、さまざまなプロモーション活動を展開できるよう、可能なかぎり多くのスペースを提供することになっていた。
RCDEスタジアムは、2016年にスポーツギャンブル技術の開発業者であるパワー8(Power8)社との契約が終了して以来、ネーミングライツ(命名権)の販売実績がなかった。
※金額はすべて2024年7月上旬で換算
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元記事 - RCD Espanyol ends Stage Front stadium naming rights deal alleging non-payment
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