米国フロリダ州のジャクソンビル市議会は、アメフトの全米最高峰、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のジャクソンビル・ジャガースが本拠地『TIAAバンク・フィールド』に隣接するウォーターフロント地区に整備を希望している多目的商業エリア開発計画を全会一致で承認した。
総工費4億1,500万米ドル(約474億円)のうち、ジャガースのオーナーであるシャド・カーン氏のイグアナ・インベストメンツ(Iguana Investments)社が3億100万米ドル(約344億円)を調達し、残りの1億1,400万米ドル(約130億円)をジャクソンビル市が投資する。
このウォーターフロント地区は旧ジャクソンビル・シップヤーズ地区で、今回の再開発計画では5ツ星ホテルや分譲マンション、医療センター、商業施設の整備が提案されている。
ジャクソンビル・ジャガースのマーク・ランピング会長は、地元メディアのAction News Jaxに対し、次のように話した。
「(全会一致の承認を受け)チームや地域のファン、住民で形成されるジャクソンビルのコミュニティに対して、市議会が大きな信頼を寄せてくれていることがはっきりしました。また、ジャガースのオーナーの本気度も示されたと思っております」
再開発計画案については、ジャクソンビル市のダウンタウン地区投資局(Downtown Investment Authority)が2021年7月にすでに承認していたが、 2021年9月に予定されていた市議会による決議は、市議がさらに多くの情報を必要としたために延期されていた。
2021年10月上旬の市議会の全会一致による承認は、1月時点で別プロジェクトの『ロットJ(Lot J)』が、巨額の税金が投入されることへの批判を理由に否決され、落胆していたジャガースにとってはことさら嬉しいニュースだろう。
ランピング会長によると、オーナーのカーン氏はロットJの頓挫を受け、すぐにシップヤーズ地区再開発計画の推進に舵を切りなおしたとしたうえで、次のように話した。
「いつも何事もうまくいくとはかぎりませんが、失敗から学ぶことも多くあります。私たちは、シップヤーズ再開発計画について地域コミュニティの皆様と長い時間話し合い、住民の皆様が持つ懸念に耳を傾け、可能なかぎり解決案を提示してきました。そういう意味でも今回の市議会の承認は、地域コミュニティとダウンタウン地区にとって非常に素晴らしい結果となりました」
ランピング会長は、ジャガースは今後もデザイン案を磨いていき、シップヤーズでの建設工事が2022年中に起工することを願っていると話した。
※金額はすべて2021年10月下旬で換算
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元記事 - Jaguars get green light for Shipyards mixed-use project
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