イングランドのサッカー、プレミアリーグ(1部)のフルハムは、改修されるクレイヴン・コテージのリバーサイド・スタンドの一部として、新たなホスピタリティエリアの詳細を発表した。クラブが掲げる「イングランドサッカー史上最高のマッチデー体験を届ける」という目標にまた一歩近づいたといえるだろう。
同スタジアムのバックスタンドであるリバーサイド・スタンドに新しく誕生したのは『スカイデッキ』、『ザ・グルメ』、『ザ・ブラッセリー』、『ザ・ダグアウト』といったプレミアムホスピタリティエリアで、7つの異なる特別なマッチデー体験が提供される。
『スカイデッキ』はスタンド最上階3フロアを占め、さまざまな社交の場として提供されるほか、体験型の飲食系ポップアップストアやプールも備えており、屋上からはテムズ川やロンドンのスカイラインを一望することができる。
『ザ・グルメ』では、ウォーターズ・エッジ・レストランでミシュランの星を獲得したシェフ監修の洗練された料理が提供される。『ザ・ブラッセリー』でもミシュランシェフの料理が提供され、開放的な屋外のリバーサイドテラスと、反対側のピッチのハーフウェイラインに位置するラグジュアリーシートで嗜むことができる。
『ザ・ダグアウト』は、タッチラインからわずか3.5m、コーチングスタッフの真後ろに位置する。試合前後には、臨場感あふれるAVテクノロジーを駆使したバーで食事やドリンクを楽しむことができる。
ファンやシーズンパスを保有するサポーターは、2024年4月上旬よりこれらの体験の一部を購入することが可能だ。『ザ・ダグアウト』は、フルハムのマッチデープラス・プレミアム一般入場券の発売とともに、2024-25プレミアリーグシーズンの開幕に合わせてオープンする。『スカイデッキ』を含む残りのリバーサイド・スタンドのレストランは、2024年12月にオープンが予定されている。
新しいリバーサイド・スタンドの設計はポピュラス(Populous)社が担当し、世界的なエンジニアリング会社であるWSP社のチームとの協働で進められた。またスタンドの新装開店に伴い、2,750人の雇用が生み出された点も注目だ。
フルハムのシャヒド・カーン会長は、リバーサイド・スタンドのプレミアムホスピタリティ施設について次のように述べた。
「新リバーサイド・スタンドに対する私のビジョンは、ファンや近隣の人々にいつも、そしていつまでも、クレイヴン・コテージの歴史と伝統を誇らしく感じてもらえる場所を提供することでした。特にマッチデーにおいては、他に類を見ないようなサッカーにおけるプレミアムな体験が提供できればと考えていました。
つまり、今までになかった高水準のホスピタリティ・オプションを提供できるようになった、というだけでなく、クレイヴン・コテージの新リバーサイド・スタンドだからこそ実現可能な、世界でも究極のマッチデー・ホスピタリティ体験を創り出したかったのです。このことは、フルハム・フットボールクラブの長きに渡る信念、そしてその未来にとってもプラスになると確信しています」
また、ポピュラスのシニアプリンシパルで、リバーサイド・スタンドの主任設計士であるフィリップ・ジョンソン氏はこう言い添えた。
「クレイヴン・コテージのリバーサイド・スタンドに対する私たちのビジョンは、今まで誰も成し遂げたことがない、特別な体験を創造することでした。
そのようなビジョンの下ここに生み出されたのは、ファンやゲストがはっとするような体験ができる素晴らしいスペースと、ピッチの雰囲気を盛り上げる世界屈指のテラス、そしてテムズ川のほとりというユニークなロケーションでした。この革新的なデザインに命を吹き込むことでスタンド設計における新たな可能性を示せたことを我々は光栄に感じており、また、クラブの歴史における新たなチャプターの一部となるであろう重要なプロジェクトに参加できたことを誇りに思っています」
フルハムのリバーサイド・スタンド改修工事は、2019年夏に着工。同スタンドの下層部については2022-23シーズンよりオープンしている。
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元記事 - Fulham unveils new rooftop bar as part of Riverside Stand upgrades
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