英オックスフォード・ユナイテッド、新スタジアム用地の賃貸借契約を群議会と締結
英オックスフォード・ユナイテッド、新スタジアム用地の賃貸借契約を群議会と締結

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新スタジアムの外観イメージ
新スタジアムの外観イメージ (画像:Oxford United FC)

イングランドのサッカー、リーグ1(3部)のオックスフォード・ユナイテッドFCは、新スタジアム用地である『キドリントン・トライアングル』と呼ばれる敷地の賃貸借契約と新スタジアム建設プロジェクトに関連する地域コミュニティ連携協定をオックスフォードシャー郡議会と締結した。

今回の締結は、緻密な交渉を経て2024年4月に主要条件に関する合意が得られたと報道された同プロジェクトにとって、さらなる朗報だ。同議会は2023年9月の会議で、キドリントン近郊の土地をクラブに貸与することに原則同意していた。クラブは、1万6,000人の収容が可能なスタジアムの建設を目指しており、完成すれば英国初のオール電化スタジアムとなる予定だ。

2024年2月にチャーウェル地区議会に新スタジアムの建築開発許可取得に向けた申請書を提出したオックスフォード・ユナイテッドFCは、「これらの契約が完了したことは、郡内に長期的に本拠地を確保し、さらには、131年の歴史を誇るクラブの未来を確固たるものにする上で大きな前進である」と述べた。

チャーウェル地区議会から建築開発許可が交付されれば、クラブは250年間の借地権を手にすることができる。賃貸借契約には、クラブがスタジアムでプレーする権利を担保するための条項のほか、賃料や施設の使用に関する保護的措置などが含まれている。

コミュニティ連携協定は、郡議会が設定した7つの戦略的優先事項で示されているような、社会的、環境的、そして経済的な利益を、クラブが地域コミュニティにもたらすことを明文化したものだ。

これらの戦略的優先事項には、公共交通機関によるアクセス改善と建設工事におけるネット・ゼロの実現が含まれる。ユナイテッドはまた、国連の『スポーツを通じた気候行動枠組み』に沿ったネット・ゼロ計画の策定にも取り組んでいる。

新スタジアムのピッチビューのイメージ
新スタジアムのピッチビューのイメージ (画像:Oxford United FC)

オックスフォード・ユナイテッドFCのグラント・ファーガソン会長は次のように述べた。

「今回の賃貸借契約の締結は、私たちのスタジアム改修計画と持続可能なクラブ経営にとって、とても大事な一歩といえます。

クラブを代表して、スタジアムプロジェクトチーム、サポーター、そしてオックスフォードシャー郡議会に感謝の意を表したいと思います。私たちのビジョンを実現するために、引き続きステークホルダーの皆さまと協力していけることを楽しみにしております」

また、この計画案はスポーツ、エンターテインメント、ビジネス、コミュニティ、教育、観光のための新たな拠点を郡全域に配置する、千載一遇のチャンスとなることを示している。スタジアムのほか、180名が宿泊可能なホテル、会議場やイベント会場、そして健康福祉センターも設計に含まれている。

設計の要として据えられているのは、ビジター体験、バリアフリーの思想、そしてサステナビリティだ。また、英国初のオール電化スタジアムであることに加え、セーフスタンディング席、センサリールーム、130か所の車椅子スペース、憩いの庭などが設計に盛り込まれている。

クラブがカッサム・スタジアムでプレーするための賃貸契約は2026年に満了となるため、新スタジアムは2026-27年のシーズンに間に合うことが望まれている。クラブがチャーウェル地区議会に建築開発許可取得の申請を出すまでに、プロジェクトチームは150回以上の公開協議を重ね、計画の再調整を行った。

オックスフォード・ユナイテッドFCのジョン・クラーク開発担当ディレクターは次のように述べた。

「クラブは当初から、オックスフォード・ユナイテッドFCの将来を長期的に保護でき、さらに広域的な恩恵をもたらすスタジアムや複合施設を作ろうとしてきました。

この賃貸借契約の締結は大きな節目であり、これでやっと計画の実現に100%集中することができます。今や私たちは用地を手に入れたという確信と自信をもって前に進むことができますが、ここまでくるのにプロジェクトチームは、3年以上にわたって絶え間ない努力を続けてきました」

オックスフォード・ユナイテッドFCは2023年6月、AFL アーキテクツ(AFL Architects)社、リッジ・アンド・パートナーズ(Ridge and Partners)社、モット・マクドナルド(Mott MacDonald)社、そしてファブリック(Fabrik)社で構成されるJVチームが新スタジアムの設計と建設を推進すると発表した。

2024年5月8日、オックスフォード・ユナイテッドFCはリーグ1昇格プレーオフ準決勝でピーターバラ・ユナイテッドFCに勝ち、5月18日の決勝ではウェンブリー・スタジアムでボルトン・ワンダラーズFCに勝利してEFLチャンピオンシップ(2部)に昇格した。

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Oxford United seals land deal for new stadium

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