アメフトの全米最高峰、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のタンパベイ・バッカニアーズは、2021年シーズン開幕までに本拠地『レイモンド・ジェームス・スタジアム』に開設する『チャンピオンズ・ラウンジ』など、新たなスタジアム・アップグレード事業の詳細を公表した。
チャンピオンズ・ラウンジは、ホスピタリティエリアの『イースト・スタジアム・クラブ(East Stadium Club)』内に開設する新ラウンジで、バッカニアーズ記念グラス(持ち帰り可能)で楽しむ名物カクテルを提供するクラフトカクテル・ステーションや高級バーなどが特徴。飲食はすべて無料で提供され、空調も完備される。
また、フィフスサード銀行とのネーミングライツ・パートナーシップ契約成立を受け、新たにフィフスサード・ゲートとフィフスサード・ラウンジも登場する。フィフスサード・ラウンジの利用特典には、試合前の特別なスタジアム体験やフィールド入場前の選手の姿を見ることが可能な特別エリアへのアクセスなどが含まれる。
他にも、固体熱電変換技術を駆使した特殊な冷却カップホルダーが観客席に設置されている『ミラーライト・ファン・デッキ(Miller Lite Fan Deck)』も注目の新エリアだ。この冷却カップホルダーは、ドリンクの缶やボトルのサイズ、形状に対応できるだけでなく、スタジアムで販売しているドリンクのプラスチックカップを持つ際にも使用できる。飲み物の温度を調節できるため、利用客は自分の好きな冷たさでドリンクを楽しむことができる仕組みだ。
また、スタジアムの飲食売店にはオーストラリア風料理の『オージー・グリル(Aussie Grill)』、地元タンパのクラフトビールブランド『カッパーテイル・ブリューイング(Coppertail Brewing)』、米国第三位のピザチェーン『リトル・シーザーズ(Little Caesars)』、人気炭酸水ブランド『ヴィズィー(Vizzy)』、そしてフロリダ州のスパイシーチキンチェーン『ウィングハウス(WingHouse)』といった名店が勢揃いする。
スタジアム内にリトル・シーザーズは4店舗、ウィングハウスは3店舗と移動式屋台2ヶ所を展開し、オージー・グリルはフィフスサード・ゲートのメインコンコース階に出店する。
カッパーテイル・ブリューイングは、メインコンコース階の東ゾーンにカッパーテイル・バーを出店するほか、カッパーテイル製品をスタジアム中の飲食売店で販売。ヴィズィーもメインコンコースにヴィズィー・バーをオープンする。
タンパベイ・バッカニアーズのブライアン・フォード最高執行責任者(COO)は、スタジアムにオープンする新施設や店舗について次のように話した。
「私たちは、ファンの皆様のゲームデー体験を向上する新たな方法を常に模索しており、新シーズンに向けては、ファンの皆様がすでによく知っていて大好きな飲食ブランドとパートナーシップを組むことを重視しました。
入場者数制限なく、レイモンド・ジェームズ・スタジアムをフル稼働してファンの皆様をお迎えできる2021年シーズンは、試合観戦体験をさらに楽しいものにするための様々なアップグレードとスタジアム改善事業を皆様にご覧になっていただくことを楽しみにしております」
収容人数6万6,000人のレイモンド・ジェームス・スタジアムは『レイ・ジェイ』の愛称で親しまれており、2020年シーズンには第55回スーパーボウルも開催された。スーパーボウル開催にあたっては、米国通信大手のベライゾン(Verizon)社が、8,000万米ドル(約88.7億円)をかけて同スタジアムのネットワーク環境を長期的に改善するサポートを提供。112.6㎞以上の高速光ファイバー、最新式の分散アンテナシステム(DAS)、 そして281基のスモールセルアンテナが導入され、スタジアムのみならずダウンタウン・タンパ地区、イーバーシティ、タンパ・リバーウォークなどの周辺地区で開催されるイベントでも5Gを利用できる広範囲のネットワークを構築した。
※金額はすべて2021年9月下旬で換算
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元記事 - Bucs unveils Champions Lounge amid latest stadium improvements
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