ケースメントパーク改修計画、収容者数を見直しへ
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ケースメントパーク・スタジアムの観客席のイメージ
ケースメントパーク・スタジアムの観客席のイメージ(画像:Ulster GAA/Populous)

改修が行われている北アイルランドの首府ベルファストのケースメントパーク・スタジアムは、サッカーの欧州選手権『UEFA EURO 2028(以下、「EURO 2028」)』に先立ち、当初の計画よりも収容人数を減らしてオープンすることを決定した。

ケースメントパークはイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド共和国とEURO 2028を共催する北アイルランドの唯一の開催スタジアムとなる予定だ。

計画始動時は、EURO 2028開催時に3万4,500人を収容する予定だったが、BBCはこれが3万人に縮小されたと報じている。

当初、スタジアムは2万6,000人分の座席と8,500人分の立見席を設ける予定だったが、欧州サッカー連盟(UEFA)の規則では国際大会を開催するスタジアムは全席指定の個席でなければならず、計画が変更を余儀なくされた。2024年2月末には、UEFA職員によるスタジアム内の視察も行なわれた。

プロジェクトを監督する北アイルランド・コミュニティ省の広報担当者は、BBCに対して次のように語った。

「スタジアムをUEFAの仕様に合わせるため、すべてのパートナーと作業を進めています。

EURO 2028では3万人分の座席を用意しますが、大会終了後はゲーリック・フットボール(アイルランド島で行われている伝統スポーツ)仕様として、当初の計画通り、2万6,000人分の座席と8,500人分の立見席の構成に改修されます」

ゲーリック体育協会(GAA)はこれまでにケースメントパーク・スタジアム改修計画に1500万ユーロ(約25億円)を拠出しているが、新会長に就任したジャーラス・バーンズ氏は、同協会が追加の資金を提供することに賛成しない考えを示していた。

先日アイルランド政府は、総額8億ユーロ(約1,300億円)超の共同事業『シェアード・アイランド(Shared Island)』の一環として、本改修計画に5,000万ユーロ(約81億円)の出資を約束。プロジェクトの大きな後押しとなるか注目されているが、バーンズ氏のコメントはこのニュースの後に発表された。

北アイルランド当局との協力の下、スタジアムを所有・管理するGAAのアルスター評議会は2024年2月、改修工事が着工したことを発表した。

ケースメントパークの改築計画は10年以上前からもち上がっていたが、資金と計画の問題で停滞を繰り返し、同スタジアムは2013年から閉鎖されている。

ケースメントパーク改修計画の総工費は当初、7,750万ポンド(約148億円)と試算されていたが、2024年3月、BBCは、北アイルランドの国務長官クリス・ヒートン・ハリス氏からコミュニティ省大臣ゴードン・ライオンズ氏に宛てた最近の書簡を引用し、本計画の総工費が最終的に3億ポンド(約578億円)以上に達する可能性があると報じた。

UEFAは、EURO 2028開幕前に同スタジアムでのテストイベントを実施できるよう、2027年半ばまでの開業を望んでいる。

※金額はすべて2024年4月下旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Capacity plans revised for Casement Park project

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