アイスホッケーの北米最高峰、ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)のシアトル・クラーケンは、2021年10月に開場する本拠地『クライメート・プレッジ・アリーナ』の飲食売店4店舗にAmazonの『ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out)』技術と、同社が開発した非接触型手のひら認証・決済システム『Amazon One』が導入されることを発表した。
シアトル・クラーケンによると、利用客はジャスト・ウォークアウト導入店舗の入場ゲートにクレジットカードを挿入するか、Amazon One端末に手のひらをかざすことで、店舗に入場して買い物することができる。
店舗内で購入する商品を選択して退出すれば、自動的に商品代金がクレジットカードに請求される仕組みで、入場や支払いで発生する待ち時間の大幅な短縮が期待されている。
ジャスト・ウォークアウト導入店舗は、クライメート・プレッジ・アリーナのメインコンコースとアッパーコンコースに出店予定で、店舗付近にはAmazon Oneの手のひら認証サービス利用登録キオスクが設置される。Amazon Oneの利用登録は通常1分未満で完了するため、未登録者も気軽にサービスを利用できる。
シアトル・クラーケンのデジタル・ファン体験担当上席バイスプレジデント、トッド・ハンフリー氏は、Amazonの技術を駆使した店舗について次のように話した。
「私たちにとって、クライメート・プレッジ・アリーナにおけるファン体験は最重要事項で、すべてのお客様にとって簡単で、安全で、短時間で完了するサービスを提供したいと考えております。Amazonとのパートナーシップで、手のひらをかざして入店し、商品を選んで店舗を出るだけで購入が完了するという画期的なテクノロジーを導入できることを非常に楽しみにしております」
ジャスト・ウォークアウト導入店舗ではビール、ワイン、ソフトドリンク、コーヒー、飲料水、そしてクライメート・プレッジ・アリーナ独自のF&B(飲食)ブランドである『ザ・クライメート・コレクティブ(The Climate Collective)』のフードメニューを販売する。なお、酒類を購入する利用客は、年齢確認のために店員に身分証明書を提示する必要がある。
また、Amazonのディリップ・クマール実店舗テクノロジー担当バイスプレジデントは、次のように話した。
「Amazonの実店舗テクノロジーは、店舗で買い物をされるお客様のストレスをなくすよう設計されております。クライメート・プレッジ・アリーナではお客様が必要な商品を購入して可能な限り早くイベントに戻れるよう、キャッシャーでの支払いを必要としないカスタマー体験を提供できることを楽しみにしております」
Amazonは2020年にクライメート・プレッジ・アリーナのネーミングライツ(命名権)パートナーとなっており、今後も同アリーナで様々な事業を展開していく予定だ。
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元記事 - Climate Pledge Arena to feature Amazon's 'Just Walk Out' tech
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