アメフトの全米最高峰、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のクリーブランド・ブラウンズは、タッチレス(非接触型)ソリューション開発会社のウィケット(Wicket)社との提携領域を拡大し、新シーズンから本拠地『ファーストエナジー・スタジアム』の入場方法に優先入場システムを追加導入すると発表した。
ブラウンズがウィケットと初めてパートナーシップ契約を締結したのは、ファーストエナジー・スタジアムへの入場人数が制限されていた2020年NFLシーズン開幕前のことだ。
ウィケットは、ファンのスタジアム入場体験をこれまで以上に早く簡単なものにするための顔認証技術と画像解析ソリューションを提供しており、今回の優先入場システムも、2020年の新型コロナウイルス感染拡大に伴ってブラウンズが始めた安全配慮型の興行再開プランの一環として導入する。
ウィケットは2020年シーズン中、一部のシーズンパス保有者を正確に認識する技術を試験運用し、ファーストエナジー・スタジアムの入場時間の合理化に取り組んだ。
2021年シーズン、収容人数6万7,000人のファーストエナジー・スタジアムは入場者制限のない完全フル稼働で迎える準備をしており、ウィケットが新たに導入する運びとなった優先入場システムを利用するファンやサポーターは、専用レーンを通ることで他の観客よりも早く入場できるほか、ウィケットの技術を使った売店の利用特典やVIP体験など、将来的に提供される特典も楽しむことができる。
優先入場は100%自由参加型で、利用者は自身のチケットアカウントにログインし、自撮りの顔写真をアップロードしてから専用ゲートを通ることで正式に登録される。
クリーブランド・ブラウンズを所有、運営するハズラム・スポーツ・グループ(Haslam Sports Group)社のブランドン・カヴァート情報技術担当副社長は、優先入場システムの導入について次のように話した。
「ブラウンズは常にファンの皆様に喜んでいただき、ファーストエナジー・スタジアムでのゲームデー体験を最高のものにするための革新的な方法を模索しており、今回新たに導入される優先入場システムは、これまで以上に早く安全で、便利なスタジアムへの入場方法をファンの皆様に提供するものです」
また、ウィケットのグレン・ボーグマン執行副社長は、次のように話した。
「私たち自身を含め、スポーツを愛する人にとってスタジアムでの試合観戦は多くの楽しみを想起させるものです。そして、技術ソリューションを提供する弊社は、常にイノベーションに対する価値観を共有できる前進的なパートナーを探しております。
クリーブランド・ブラウンズは、テクノロジーの力でファン体験を向上する新たな方法を見つけてきたチームで、今回の優先入場システム導入事業は、まさに生体認証や顔認証、そしてコンピューターによる画像解析技術を活用して新たなソリューションを生み出してきたウィケットのビジョンと合致するものです」
ブラウンズは、ファンのデータや写真を第三者と共有することはないと断言しており、取得したすべてのデータは暗号化されたうえで、セキュリティ保護された場所で保管されるとしている。また、写真データが入場ゲートの専用デバイスに保存されることもないとしている。
なお、ブラウンズは、すべての来場客に対し、ファーストエナジー・スタジアム内では常にマスクを着用し、ワクチン未接種の来場客については、スタジアム外でもマスクを常時着用するよう要請している。
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元記事 - Wicket introduces Express Access for Cleveland Browns fans
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