クライストチャーチのCMUA整備計画、アシュバートン区長は慎重な姿勢を崩さず
クライストチャーチのCMUA整備計画、アシュバートン区長は慎重な姿勢を崩さず

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クライストチャーチのCMUAの完成イメージ
クライストチャーチのCMUAの完成イメージ (画像:Christchurch City Council)

ニュージーランド南島最大の都市クライストチャーチ、アシュバートン区のニール・ブラウン区長は、市内に整備予定の新スタジアムがクライストチャーチ広域圏に経済効果をもたらす可能性については懐疑的だとしつつ、先入観を持たずに整備計画と向き合いたいと話した。

市が整備を進めるカンタベリー・マルチユース・アリーナ(CMUA)は、計画の初期段階では2万5,000席の固定席と5,000席の仮設席の合計3万席の施設になることが想定されていたが、クライストチャーチ市議会は2021年7月、2万5,000席の固定席だけの新スタジアム案を承認し、仮設席については案そのものを否決した。

だが、市議会に承認された計画案に対し、地域住民が大きく反発。2万4,000人もの住民が、元のスタジアム案に戻すよう市議会に陳情する署名に参加した。市議会は2021年8月上旬、住民の要求に応えるかたちで再度採決を行ない、賛成多数で正式に最初の計画案を承認。CMUAの固定席は3万席、コンサート開催時のピッチ使用による最大収容人数は4万1,000人となることが確定した。

ただ、ブラウン区長は、CMUAが整備されることで、アシュバートン区の既存の多目的屋内アリーナであるEAネットワークス・センターにも少なからず影響があることを懸念しており、プロジェクト始動にはまだまだハードルがある。

これまでに、複数の区議会がCMUA整備計画を支援する提案もされてきたが、ブラウン区長は支援および公金投入の条件として、CMUAがクライストチャーチ広域圏に経済面で寄与するというデータを精査したいという態度を崩していない。

ブラウン区長は、CMUA整備計画の初期段階に関与していなかったアシュバートン区が、計画の最終段階だけ関与することの妥当性についても疑問を呈しており、Stuff.co.nzに対して次のように話した。

「私たちとしては、まず、CMUAという新たな大規模施設が整備されることで、本当にクライストチャーチ広域圏に意義のある経済効果がもたらされるのかということをしっかりと検証し、納得したうえで次の段階に進みたいという気持ちがあります。

それに、整備計画の内容が決まり最終段階に入った今になってアシュバートン区に支援を要請するくらいなら、初期段階から私たちへの関与を認めるべきではなかったのかと考えております。ただともかく、区としては、余計な先入観に捉われることなく、常に公平に計画と向き合っていきたいと思っております」

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Mayor wants evidence of "region-wide" benefits of Christchurch stadium

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