リトアニアのヴィリニュス市議会は、新国立スタジアムを含む大規模開発計画について、いくつかの変更を認めた。
市議会はまず、開発計画の整備費調整と追加契約の締結を承認。また、借入利息を抑えることを目的としたローン返済期間の短縮にも同意した。
これを受け、市議会とリトアニアの教育・科学・スポーツ省は、当初予想より120万ユーロ多い1億5,720万ユーロ(約253億円)をこのプロジェクトに充てることになった。このうち、スタジアム建設費用は1億2,170万ユーロ(約196億円)となる。
同市議会によると、ローン返済期間の短縮により、3,810万ユーロ(約61億円)ほど利息を抑えることができるため、プロジェクト全体のコスト増は比較的少ないという。
新国立スタジアムは1万5,000人を収容でき、サッカーや陸上競技の開催が可能となる。さらに隣接する複合施設ではバスケットボール、体操、ボクシングなど、他の競技の設備も整備される。
ヴィリニュス市長のバルダス・ベンクンスカス氏は以下のように述べた。
「市議会は、国立スタジアムだけでなく、その周辺に計画されているスポーツ、文化、教育のためのすべての社会インフラについても、ヴィリニュスには必要不可欠なものだと判断しました。
この決定により我々は、欧州委員会(EC)や国家機関との調整、新たな出資者との建設工期の調整といった、次のステージへと進むことができます」
また、ベンクンスカス氏は、国立スタジアムが2026年末までに完成する可能性があることも付け加えた。
かねてより「国家の恥」とのレッテルを貼られ頓挫していたヴィリニュスのプロジェクトだったが、2022年1月に解体作業を開始。2023年5月には新国立スタジアムの建設も許可された。
※金額はすべて2024年3月上旬で換算
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元記事 - Vilnius approves price adjustments for National Stadium project
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