イタリアのサッカー、セリエA(1部)のカリアリ・カルチョの新スタジアム建設計画について、サルデーニャ自治州のカリアリ市は5,000万ユーロ(約81億円)の公的融資を承認する採決を行い、全会一致で可決された。
この資金投入は、サルデーニャ州議会が2023年2月に既にゴーサインを出し、2023年11月下旬に正式に承認していた。今回の市議会による採決は、この州議会の承認の翌週に行われたもので、クラブの計画にとっては更なる追い風といえるだろう。
この度の資金調達に加え、さらに必要とされる1億900万ユーロ(約176億円)は、カリアリ市とカリアリ・カルチョで分担する。2023年12月上旬に開催された市議会では、市議会議員31名全員が市からの融資に賛成した。
イタリアのANSA通信によると、カリアリ市長のパオロ・トゥルズ氏は次のように述べた。
「まだ山場を迎えたわけではないが、今はとても重要な局面だ」
新スタジアムの当初収容人数は2万5,000人で、2025-26年シーズンに間に合うよう完成することが望まれている。さらに、イタリアがトルコと共催する2032年のUEFA欧州選手権(EURO 2032)の開催地となることには期待が高まっている。
カリアリ・カルチョは、2022年7月に新スタジアムの計画を最終決定した。新スタジアムは、クラブの旧本拠地『スタディオ・サンテーリア』の跡地に改築される予定。同スタジアムが解体のため閉鎖されて以降、クラブは2017-18年シーズンから暫定的にサルデーニャ・アレーナでプレーしてきた。
また、カリアリ市議会は3月、新スタジアムの名前を、クラブとイタリア代表チームのレジェンドである『ジジ・リーヴァ』にちなんで命名するというトルズ市長提出の動議を、全会一致で承認している。
サルデーニャ州は今回の資金投入にゴーサインを出した際、『計画の承認が遅れたのはこの事業支援に消極的だったからではない』と明言。新スタジアムへは、2023年12月末までに300万ユーロ(約5億円)、2024年に1,500万ユーロ(約24億円)、2025年にさらに1,200万ユーロ(約19億円)、そして2026年に最終トランシェの2,000万ユーロ(約32億円)が分割して投入される予定だ。
※金額はすべて2024年2月下旬で換算
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元記事 - Cagliari gets green light from city council for new stadium
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