豪州西部に位置する西オーストラリア州の州都パースのオプタス・スタジアムは、スタジアムの屋根を歩くアトラクションとして人気を博しているルーフトップツアーの『HALO』を拡大するため、スタジアム西側の屋根に新たな展望台を設置する計画を発表した。整備工事は既に始まっており、2022年中にはオープンする予定だ。
地元紙のThe West Australianによると、展望台の整備費用は700万豪ドル(約5億6,700万円)で、展望台はプルタブのような形状になる。完成後は、スタジアムの屋根の上からスワン川やパース中心部、オプタス・スタジアムのピッチ、周辺の景色などを一望できるようになる。展望台は屋根の端から約5mほど突き出すように設置される予定だ。
また、今回の展望台整備に伴い、新たにエレベーターも設置されることから、車いす利用者など、これまで以上に多くの来場客がツアーに参加できるようになり、HALOはインクルーシブなアトラクションとして今後も発展していくことが期待されている。なお、HALOには6万席の同スタジアムのピッチを歩くピッチウォークも含まれている。
オプタス・スタジアムのマイク・マッケンナ最高経営責任者(CEO)は、新たな展望台の整備について次のように話した。
「オプタス・スタジアムと周辺の公園地区は、パースで最も人気の娯楽観光地として認識されるようになりました。
今回整備する展望台は、人気のHALOツアーの顧客満足度をさらにアップするもので、年齢や障害の有無にかかわらず、すべてのお客様にパースの街と『世界で最も美しいスタジアム』に認定されたオプタス・スタジアムの360度の絶景をお楽しみいただけるようになります。
オプタス・スタジアムでは、これまでに数千人のお客様がスタジアムツアーやルーフトップツアー、そして(先住民の)アボリジニの文化体験ツアーに参加しており、今回の展望台整備も含め、今後もツアー内容の充実度アップのために様々な企画を実施していく予定です」
また、西オーストラリア州政府のスポーツ&レクリエーション大臣、トニー・ブティ氏は次のように話した。
「今回の展望台整備は、オプタス・スタジアムのツアープログラムにとって非常に楽しみな新企画で、西オーストラリア州にも人気の観光名所があり、世界屈指のスポーツ&エンターテインメント体験を楽しむことができるということを証明するものです。
ルーフトップツアーの催行とオプタス・スタジアム地区の活性化は、マッガーワン首相率いる州政府にとって大きな目標でした。スポーツ中継では、オプタス・スタジアムのルーフトップツアーに参加している人々の姿が映りますが、そのようなことも州の観光プロモーションにとっては重要な意味を持ちます」
HALOは2021年2月末から開始し、現在は屋根の端に立つリーンアウト体験や試合観戦パッケージの『ゲームデー・ルーフトップ・エクスペリエンス(Game Day Rooftop Experience)』といったオプションもある。試合観戦が含まれているツアーでは、高さ42mの屋根に設置された特別席で試合を観戦できるのが特徴だ。
2018年1月に開場したオプタス・スタジアムではクリケット、オーストラリアン・フットボール(AFL)、サッカー、15人制ユニオン式ラグビー、13人制リーグ式ラグビー、そして大物アーティストのコンサートなどが開催されている。また、同スタジアムは2021年5月に、2021-22年度のクリケットのオーストラリア vs イングランドの対抗戦『ジ・アッシュズ(The Ashes)』のシリーズ最終戦の試合会場として発表されたばかりだ。
※金額はすべて2021年8月上旬で換算
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元記事 - Optus Stadium enhances rooftop tour with new viewing platform
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