アイスホッケーの北米最高峰、ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)のピッツバーグ・ペンギンズは、本拠地『PPGペインツ・アリーナ』のコンコースの床を紫外線(UV)消毒する 自動清掃ロボット導入のため、カーネギー・ロボッツ(Carnegie Robots)社とパートナーシップ契約を締結した。
ペンギンズは2021年5月下旬(現地時間)のニューヨーク・アイランダース戦で、PPGペインツ・アリーナの入場者数の上限を収容人数の50%まで引き上げ、9,000人のファンが観戦のために来場した。
今後の来場者増加を見込み、ホームアリーナの消毒方法のさらなる向上を目指すペンギンズが白羽の矢を立てたのは、ピッツバーグ市で創業したテクノロジー企業のカーネギー・ロボッツ。同社は、2014年9月に米国陸軍の要請で地上用ロボットの地雷探査センサー装置の開発を行なっているほか、自動運転車両の開発でウーバー(Uber)社と協働した実績を持つ。
今回導入されるカーネギー・ロボッツのUVフロア・スクラバーは、PPGペインツ・アリーナを24時間清掃可能な自動清掃ロボットだ。
カーネギー・ロボッツのマイク・エンブレシャ最高開発責任者(CDO)は、ピッツバーグ・ペンギンズとのパートナーシップについて次のように話した。
「UVフロア・スクラバーは、常にバクテリアや細菌を滅菌することが可能なUV照射機能を備えた自動清掃ロボットです。また、日夜を問わず連続運転が可能なため、新型コロナが蔓延した今の世界では非常に重要な役割を果たすといえます。
どのようにすれば清掃や消毒にロボット技術を応用できるか、私たちも試行錯誤していますが、今回のUVフロア・スクラバーの導入は先駆的な取り組みになるでしょう」
また、ピッツバーグ・ペンギンズのデイビッド・モアハウス会長兼最高経営責任者(CEO)は、UVフロア・スクラバーの導入について次のように話した。
「ピッツバーグの新たな経済界のリーダー的存在であるカーネギー・ロボッツと提携できることを誇りに思っています。また、スタンレー・カップのプレーオフ開催に向けて来場者数の増加が見込まれる中、PPGペインツ・アリーナでカーネギー・ロボッツの最新ロボット技術をお披露目できるのはまさに絶好の機会といえます」
2020-21年シーズン開幕を無観客で迎えたペンギンズは、2021年3月にようやく収容人数の15%を上限とした有観客興行を再開した。2021年4月には収容人数の25%を上限とした入場者数が認められ、そして前述のニューヨーク・アイランダース戦で収容人数の50%まで観客を入れて試合を開催した。
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元記事 - Penguins introduce robot cleaning tech at PPG Paints Arena
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