イングランドのサッカー、プレミアリーグ(1部)のバーンリーFCは、本拠地『ターフ・ムーア』におけるデジタル体験向上のため、スタジアム・エンゲージメント事業を専門とするADI社と業務提携することを発表した。
バーンリーは、最先端のデジタルサイネージや最新型LEDビジョン技術の導入により、ターフ・ムーアをイングランドサッカー界で最もデジタル技術を駆使したスタジアムにしたい考えだ。
建築開発許可が交付されれば、ターフ・ムーアの北東および南東コーナーに湾曲LEDビジョンが設置され、観客はプレー再生やマッチデーニュース、エンターテインメント映像などをHD画質で楽しむことができるようになる。
また、スタジアムの4ヶ所の角の広告看板を最新のLEDスクリーンに取り換えることでデジタルサイネージによる宣伝を展開していく計画もある。新たに導入するスクリーンやデジタルサイネージにより、スタンドの観客やテレビ観戦の視聴者の試合観戦体験を向上すると同時に、地元企業やクラブのパートナー企業にブランドの露出の機会を増やす狙いもある。
また、ターフ・ムーア内外の広場スペースにも新たにデジタルサイネージとデジタル案内板を設置し、スタジアムの外観を刷新しつつ、サポーターや地域コミュニティに情報を提供していく。
バーンリーは、新たに導入するデジタル技術はクラブが現在使用しているシステムに完全に統合されるため、ニュースや試合情報、最新情報などを瞬時にサポーターに配信することが可能になるほか、サイネージで防災や安全に関する情報、公共交通機関の運行状況などを周知することもできるようになるとしている。
スタジアム外壁に設置されるLEDスクリーンでは、マッチデー、ノンマッチデーにかかわらず、クラブのこれまでの歴史や偉業、記念碑的な出来事、所属選手たちの栄光を紹介する映像が流れる。
導入作業を実施するADIはバーンリーに近いプレストン市の企業で、同社は2021-22年シーズン開幕までに新たな機器の設置を完了したいとしている。ADIはこれまでにフォーミュラ1(F1)のサーキットやドイツのサッカー、ブンデスリーガ(1部)の強豪ボルシア・ドルトムント、ロイヤル・アスコット競馬場といった顧客にサービスを提供してきた実績がある。
バーンリーFCのアラン・ペース会長は、ターフ・ムーアのアップグレード計画について次のように話した。
「バーンリーFCに世界屈指の最新技術を導入する今回のアップグレードは、クラブの長期ビジョンであるターフ・ムーアの設備改善における新たな一歩となるものです。
ここ数ヶ月間、クラブはマッチデー体験の向上について、サポーターやパートナー企業の皆様のご意見に耳を傾けてきました。そして今回のアップグレードは大きな成功をもたらすと信じています。新たに導入される大型スクリーンとLED技術により、サポーターの皆様が試合を今まで以上に身近に感じることができるようになると同時に、世界中の何百万という視聴者が観戦する中で、ターフ・ムーアのイメージ向上にも繋がります。
また、旧来の広告看板をデジタルサイネージにアップグレードすることで、イングランド国内外のパートナー企業の皆様のブランド露出の可能性が広がるだけでなく、世界が注目するプレミアリーグの舞台で地元企業の皆様のビジネスチャンスも広がると考えております。今回のアップグレード実施にあたり、業界のリーダー的な存在で、しかも地元のランカシャー州のテクノロジー企業でもあるADIと提携できたことをとても嬉しく思っております」
また、ADIのゲラント・ウィリアムズ最高経営責任者(CEO)は次のように話した。
「ワールドクラスのスタジアム用デジタルプラットフォームを導入するプロジェクトで、バーンリーFCのような先進的な組織と提携できることをとても嬉しく思っております。ランカシャー州の企業として、私たちはバーンリーFCの技術アップグレードを支援できることを誇りに思っており、また今回のスタジアムアップグレードはクラブのサポーターだけでなく、地域コミュニティおよび地元ビジネスの皆様にとっても間違いなく有益なものだと確信しております」
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元記事 - Burnley to step up digital experience at Turf Moor
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