バスケットボールの北米最高峰NBAのミネソタ・ティンバーウルブズは、本拠地『ターゲット・センター』における決済システムを完全コンタクトレス(非接触)化する目的で、販売時点情報管理 (POS)ソリューション会社のベニューネクスト(VenueNext)社とパートナーシップ契約を締結したと発表した。
ティンバーウルブズとベニューネクストは、2017年6月にチームのモバイルアプリ開発でタッグを組んでおり、コンタクトレス事業では同社のモバイル商取引プラットフォームを活用することで、チケットの購入と保存、飲食やグッズの購入等がティンバーウルブズのモバイルアプリ上で完結するという、新たなかたちのファン体験を提供していく。
ミネソタ・ティンバーウルブズのライアン・タンク最高執行責任者(COO)は、次のように話した。
「2015年にモバイルチケットを導入した際に、将来的にアリーナではモバイル体験が主流になっていくと感じましたが、ティンバーウルブズのファンは新しい技術をすぐに取り入れる方が多いこともあり、物販の決済方法がモバイルオンリーになるのは自然な流れといえます。
そして、アリーナでの有観客興行の再開が現実的になってきたこともあり、サービスのモバイル化は喫緊の課題となっています。ターゲット・センターに来場されるファンのお客様は、ティンバーウルブズのモバイルアプリを使うことで、売店で列に並んだり、現金の取り扱いに時間を取られたりすることなく、安全で簡単な商品購入ができるようになります。また、モバイルアプリで席に座ったまま商品のご注文ができるため、試合の大事な瞬間を見逃してしまうこともありません」
ティンバーウルブズは、2021年4月上旬のNBAサクラメント・キングス戦をシーズンパス保有者と一部のファンを対象とした有観客試合としてターゲット・センターで開催。来場客はモバイルアプリに保存したクレジットカードやシーズンパス保有者用電子マネー『コートキャッシュ(Court Cash)』を使って商品を購入した。
また、ティンバーウルブズは、ベニューネクストとのパートナーシップにより、モバイル決済可能なセルフサービス売店の導入や、モバイル注文した商品を衛生安全規定を満たした形式で座席まで届けるデリバリーサービスの再開も可能になるとしている。今後は、チケットはすべてティンバーウルブズはのモバイルアプリ経由で電子発行され、売店のメニューもアプリで確認できるようになる。
ベニューネクストのアンソニー・ペレズ最高経営責任者(CEO)は、ティンバーウルブズとのパートナーシップについて次のように話した。
「ティンバーウルブズと弊社は、新たなファン体験のかたちを認識していく過程で、完全なモバイル環境を創造する可能性を見出しました。ベニューネクストのモバイル商取引プラットフォームをティンバーウルブズのモバイルアプリ内で統合することで、ファンの皆様はターゲット・センター内の買い物のお支払いをすべてスマートフォンで決済することができるようになりました。
ミネソタ・ティンバーウルブズはこの分野の最先端を走るイノベーターとして、より便利で新しいライブエンターテインメント体験の創造を続けており、弊社もティンバーウルブズのファンの皆様のためにそのビジョンを実現するお手伝いができることを楽しみにしております」
ベニューネクストは、2021年4月上旬に決済処理ソリューション会社のシフト4ペイメンツ(Shift4 Payments)社に買収されたばかりだ。
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元記事 - Target Center goes contactless with VenueNext
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