トルコのサッカー、スュペル・リグ(1部)のガラタサライSKは、52,000席の本拠地『テュルク・テレコム・スタジアム』の屋根に太陽光発電システムを設置するため、エネルジサ(Enerjisa)社とパートナーシップ契約を締結した。発電した電力はスタジアムを所有するガラタサライだけでなく、地元地域にも提供していく。
ガラタサライのムスタファ・ジェンギズ会長は、太陽光発電システム設置費の2,000万トルコリラ(約2.75億円)はエネルジサが負担し、最初の10年間の同社による管理期間経過後はクラブが維持管理業務を引き継いでいくと話した。
また、ガラタサライのユスフ・ギュネイ副会長によると、この発電システムは25年間の運用で1億トルコリラ(約13.8億円)の収入をクラブにもたらすと説明した。一方、エネルジサのムラット・ピナル最高経営責任者(CEO)は、新システムが2,000戸の住宅に電力を供給し、これはおよそ20万本の木の植樹に相当すると補足した。
今回のパートナーシップは、2021年3月上旬の調印式で詳しく発表されたもので、クラブとエネルジサはこの約3,716m2の広さの太陽光発電システムが12ヶ月以内に設置されると見込んでいる。
トルコ国内では、同じくスュペル・リグのアンタルヤスポルも本拠地『アンタルヤ・スタジアム』の屋根に太陽光発電システムを設置している。
大型スポーツ施設への太陽光発電システム設置は世界中で実施されており、2021年3月上旬には、ネットゼロ・カーボン施設を目指す米国シアトルのクライメート・プレッジ・アリーナが再生可能エネルギーインフラファンドのエクセルシオール・エナジー・キャピタル(Excelsior Energy Capital)社および太陽光電力システム開発会社のユニコ・ソーラー・インベスターズ(Unico Solar Investors)社とパートナーシップ契約を締結したばかりだ。
このパートナーシップには、アリーナのディベロッパーのオークビュー・グループ(Oak View Group=OVG)と2021年からアイスホッケーの北米最高峰、ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)に新規参入するシアトル・クラーケンも参加しており、今後発電に必要なソーラーパネルが設置されることになる。
クライメート・プレッジ・アリーナは現在改修中で、2021年秋の開場を予定している。なお、2020年6月にテクノロジー大手のAmazonが同アリーナのネーミングライツ(命名権)を取得し、社名やブランド名ではなく、気候変動の重要性を訴えるメッセージとして「Climate Pledge=気候変動問題解決への誓い」と命名した経緯がある。
※金額はすべて2021年3月下旬で換算
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元記事 - Galatasaray to fit solar energy plant at Turk Telekom Stadium
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