オーストラリア第2の通信会社のオプタス(Optus)は、西オーストラリア州パースのオプタス・スタジアムへの5Gネットワーク導入が完了したと発表した。
オプタス・スタジアムは60,000席の多目的スタジムで、今回の導入により、すべてのVIPボックスとそのプレミアムシートにスタジアム命名権を持つオプタスの5Gサービスが提供されることになる。
また、オプタスは、スタジアムで催行されている『オプタス・スタジアム・ツアー(Optus Stadium Tour)』の参加客にも5G通信を提供。さらにスマートフォンの『Samsung Galaxy S20 Ultra』の利用者は5Gで実現した拡張現実(AR)プログラムで、スタジアムの昼と夜の姿やイルミネーションの動画コンテンツを観ることができる。
オプタスは5Gをスポーツ&エンターテインメントにおける新たなイベント体験を生み出すカギだと考えており、今後数ヶ月でさらなるデジタルコンテンツを追加していく予定だ。オプタス利用客で5G対応機器を所持しているスタジアム来場客は、5G技術による高速ダウンロードでスムーズな動画再生やアプリ動作といった快適なストリーミング体験を楽しめるようになる。
オプタスのケリー・バイエル・ロスマリン最高経営責任者(CEO)は、オプタス・スタジアムへの5G導入について次のように話した。
「5Gは家庭、職場、そしてスポーツチームの応援やお気に入りのアーティストと一緒に歌うといったエンターテインメントの場にも大変革をもたらします。
スポーツや音楽のファンの皆様が、早く満員のオプタス・スタジアムに戻ってきたいと考えていらっしゃることは知っております。文字通り次世代技術である5Gは、スポーツとライブエンターテインメントの楽しみ方を大きく変える可能性を秘めていますので、オプタス5Gがスタジアム中に導入された今、お客様には高速データ通信による様々なコンテンツを楽しんでいただきたいと思います」
今回の5Gネットワーク導入は西オーストラリア州政府、スタジアム技術提供パートナーのノキア(Nokia)社とベニューズ・ライブ(Venues Live)社の支援で実現した。
ノキアのモバイルネットワーク統括プレジデントのトミ・ウイット氏は、オプタス・スタジアムのプロジェクトについて次のように話した。
「オプタス・スタジアムの屋内外で利用可能な5Gネットワーク導入という画期的な事業の実現に向け、オプタスをサポートできたことを誇りに思います。現在はコロナ禍の影響でイベントの有観客開催は制限されていますが、スタジアムに満員のお客様が戻ってきたあかつきには、すべての皆様に素晴らしい5G体験をお楽しみいただけることでしょう」
2018年1月に開場したオプタス・スタジアムはクリケット、オーストラリアンフットボール、サッカー、15人制ユニオン式ラグビー、13人制リーグ式ラグビーなど、様々なスポーツの試合が開催されるほか、テイラー・スウィフトやエド・シーラン、エミネム、ガンズ・アンド・ローゼズといった世界的な大物アーティストのコンサート開催実績もある。
オプタスは現在までに1,000ヶ所以上の場所に5Gネットワークを導入済みで、そのうちの100ヶ所以上が西オーストラリア州内の施設だ。
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元記事 - 5G tech rolled out at Optus Stadium
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