バスケットボールの北米最高峰、NBAのアトランタ・ホークスは、本拠地のステートファーム・アリーナがシェアケア衛生安全認証(Sharecare Health Security Verified)を取得した米国初のスポーツ&エンターテインメント施設になったと発表した。
シェアケア衛生安全認証はデジタルヘルス企業のシェアケア(Sharecare)社の認証システムだ。スポーツ&エンターテインメント施設の所有者や運営者を顧客とする事業戦略・運営管理コンサルティング会社のCAA ICON社と、世界中でスポーツ&ライブエンターテインメント事業の開発・投資活動を展開するオークビュー・グループ(Oak View Group=OVG)の支援によって認証プラットフォームの開発が実現した。今回の認証取得は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、ホークスがステートファーム・アリーナの感染症対策や安全な環境づくりに注力してきたことが認められた格好だ。
シェアケアによると、世界中で通用する衛生安全認証を目指している同社の認証プロセスは通常の施設基準より厳しく、認証取得申請をしたスタジアムやアリーナ等の施設の衛生対策は、保健・衛生プロトコルの策定と実施、空調と水の管理、利用者の物理的な距離(フィジカル・ディスタンシング)、来場者の施設利用体験、利用者と施設運営スタッフ間の保健・衛生に関するコミュニケーションの充実など、保健・衛生の専門家が設定する140以上の施設水準と600以上の確認要件を審査時点で満たしていることが求められる。
また、対象施設が運営スタッフの日々の健康チェックの結果を記録することや、臨床的に認められた健康チェックツールや施設の衛生安全ガイドラインに関する最新情報を来場客に提供することなど、強制力のない選択肢として導入・実施できる対策もある。無事に認証を取得したスタジアムやアリーナ等のライブイベント会場は、シェアケアが提供する認証マークを公式ウェブサイトや施設内に掲出できるようになる。
アトランタ・ホークスとステートファーム・アリーナのスティーブ・クーニン最高経営責任者(CEO)は、シェアケア衛生安全認証の取得について次のように話した。
「ヘルス業界のシェアケアの皆様とライブイベント会場運営の複雑性を誰よりも理解しているCAA ICONおよびOVGの皆様が、それぞれの専門性を持ち寄ってシェアケア衛生安全認証を開発してくれました。この認証のおかげで、私たちもステートファーム・アリーナに来場するすべての方々の健康と安全を守れるという自信を持つことができました」
また、シェアケアを創業したジェフ・アーノルド最高経営責任者(CEO)は次のように話した。
「弊社とアトランタ・ホークスは、アトランタ市民の皆様にさらに健康になってもらいたいというビジョンを共有しており、ここ数年間そのために協働を続けてきましたが、新型コロナウイルスがパンデミックとなったことで、今までとは異なるアプローチが求められるようになりました。
今後はシェアケアの健康アプリに加え、ステートファーム・アリーナにおけるイベント体験は衛生的で安全なものだと安心していただけるために同アリーナに協力していきたいと思っております。アトランタ・ホークスとステートファーム・アリーナにつきましては、シェアケア衛生安全認証を取得されたことをお祝いすると同時に、世界全体が復興を目指す中、スポーツ&ライブエンターテインメント施設業界の先駆けとなって安全対策徹底と説明責任を重視する姿勢を打ち出していただけたことを高く評価します」
ホークスは現在、一部の招待客の入場のみ許可して公式戦を開催しているが、2021年1月26日からは人数制限を設けたうえで一般客の入場再開を目指している。まずは、ステートファーム・アリーナの収容人数の10%程度となる1,700枚程度のチケットを販売し、感染状況を分析しつつ段階的に入場者数を増やす方針だ。
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元記事 - Spurs deploy robot tech, Hawks claim Sharecare first
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