イタリアのサッカー、セリエB(2部)のパルマ・カルチョ1913(以下、「パルマ」)は、本拠地『スタディオ・エンニオ・タルディーニ』改築の最終計画案をパルマ市議会に提出した。
改築の総工費は1億3,800万ユーロ(約218億円)で、クラブが自己資金として調達する。パルマは2023年9月13日時点でセリエB2位の順位におり、今シーズン後のセリエA(1部)への昇格を視野に入れている。
クラブは計画の中で、スタディオ・エンニオ・タルディーニは解体され、改築により「世界最高基準」の施設に生まれ変わる、としている。
パルマと設計パートナーのストゥディオ・ツォッポーニ(Studio Zoppini)社は、2021年4月に同スタジアムを多目的施設へと改修する提案を発表し、2022年1月に市議会が同案を公共性の高い事業として承認していた。
クラブは声明の中で、「クラブがアイデンティティを共有し、帰属意識を持つこの地域コミュニティに、スタディオ・エンニオ・タルディーニの歴史に敬意を抱いた現代的な新スタジアムをもたらすという、2021年に始まった長い道のりにおいて、本日の最終計画案提出は大きな一歩となりました」と伝えた。
パルマは、改築事業の好機については言及しなかったものの、プロジェクトを支援した市や市議会に謝意を述べた。
改築後の新スタジアムは、収容人数21,000人弱で、広さ3,000 m2の屋内エリアには、クラブショップやミュージアムが入居する予定だ。
また、パルマは、新スタジアムが二酸化炭素排出量の削減や雨水の再利用、自家用車ではなく、公共交通機関による来場の促進に注力するサステナブル施設となることを強調した。
西スタンドの場外には、ファンやサポーターが集う広場を設置し、クラブも地域イベントを実施する。
パルマは、1990年代から2000年代初頭にかけて、15シーズンのうちの14シーズンをトップ6で終えた輝かしい実績を誇ったが、債務超過による破産とリーグの管理下に置かれるという苦難の時期を経て2015年に再起を果たした。クラブにとって、今回のスタジアム改築により、イタリアサッカー界の強豪に返り咲くことは悲願だ。
※金額はすべて2023年9月下旬で換算
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元記事 - Parma to press forward with Tardini stadium rebuild
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