サッカーの北米最高峰、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のナッシュビルSCは、整備中の新スタジアムのホスピタリティエリアや観戦席などのCG映像と最新の完成イメージを公開した。
今回公開されたCG映像では、30,000席の新スタジアムやホスピタリティエリアの仮想ツアーを体験できる。ナッシュビルSCの新スタジアムは2022年完成予定で、総工費は3億3,500万米ドル(約349億円)。完成すれば、純粋なサッカー専用スタジアムとしては全米で最大となる。
新スタジアムはナッシュビル市のダウンタウン近くに建設され、サポーター会員のザ・バックライン(The Backline)メンバー専用エリア(3,000席)や7ヶ所のホスピタリティエリア、そして27室のVIPスイートなど、顧客体験を重視した施設が数多く整備される。
また、ナッシュビルSCはCG映像の公開に伴い、2021年シーズンパス購入者には、2022年以降の新スタジアムの座席選択において優先権が付与されると発表した。クラブは、新スタジアムが完成するまではアメフトの全米最高峰、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のテネシー・タイタンズの本拠地であるニッサン・スタジアムを共用するため、2021年はニッサン・スタジアムでプレーする最後のシーズンになる。
2021年シーズンパス購入者の中から抽選で10名が選ばれ、ナッシュビルSCのクラブ役員と共に新スタジアム建設現場のバックヤードツアーに参加する特別キャンペーンも実施している。
ナッシュビルSCは今回の発表にあたり、声明で次のように述べた。
「今なら期間限定で、2021シーズンプラン(シーズンパス)を購入された方は、同時にファースト・ストリングMLS創設会員(First String MLS Founding Member)の資格も手に入れることができます。ファースト・ストリングMLS創設会員になると、生涯会員特典を受け取ることができるだけでなく、新たに建設中のナッシュビルSCスタジアムの歴史にその名前を遺すことができます」
ナッシュビル市のジョン・クーパー市長は、2019年10月以降、スタジアム用地の旧フェアグラウンド展示会場の解体作業を中断するよう指示していたが、2020年2月にクラブのオーナー団体とクーパー市長の間で、新スタジアム建設に税金を原資とした公的資金を投入しない方向で合意。
クラブは現金投資や賃料収入、イベント使用によるスタジアム関連収益等を通じ、建設資金を100%自己負担とすることに同意した。
ナッシュビル市は2億2,500万米ドル(約235億円)の市債を発行し、さらに2,500万米ドル(約26億円)をスタジアム関連施設に投入することが決まっている。
2020年シーズンからMLSに参入したナッシュビルSCは、加盟初年度にもかかわらずポストシーズンのアウディMLSカップ・プレーオフに進出。東カンファレンス準決勝(トーナメント全体のベスト8)まで駒を進めたものの、2020年11月29日の試合でコロンバス・クルーSCに延長で敗れてシーズンを終えた。
※金額はすべて2020年11月下旬で換算
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元記事 - Nashville SC unveils detailed plans for US soccer's biggest stadium
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