ドイツのサッカー、ブンデスリーガ(1部)のボルシア・ドルトムントは、本拠地『ジグナル・イドゥナ・パルク』での試合に来場するファンやサポーターが無料で公共交通機関を利用できるスキームの対象範囲をノルトライン=ヴェストファーレン州全域に拡大したことを発表した。
ドルトムントは過去30年以上にわたり、ライン=ルール地方のファンやサポーターが試合観戦時に無料で公共交通を利用できるスキームを提供してきたが、今回の事業延長に際して公共交通機関のDSW21と新たなパートナーシップ契約を締結し、州全域の来場者を対象にした。このスキームは、シーズンパス保有者だけでなく、試合ごとのチケット購入者にも適用される。
対象地域の拡大により、今後はアーヘン、ケルン、ボーフム、ビーレフェルトといった都市部を含む、ノルトライン=ヴェストファーレン州全域のファンが無料で鉄道またはバスに乗ってジグナル・イドゥナ・パルクに移動することができるようになる。クラブは、ブンデスリーガを見渡しても同規模のスキームは他には存在しないとしている。
ジグナル・イドゥナ・パルクの収容人数は約81,000人で、ドルトムントのシーズンパス保有者の90%がノルトライン=ヴェストファーレン州に住んでいる。また、今回のスキーム拡大は、地元の公共交通機関の利用促進のみならず、州内のCO2排出量削減も目指している。
ボルシア・ドルトムントのマネージング・ダイレクター、カルステン・クラマー氏は今回のスキーム拡大について次のように話した。 「(試合のチケットと公共交通利用券が統合された)コンビチケット(KombiTicket)の対象地域拡大は、特にライン=ルール運輸連合(Verkehrsverbund Rhein-Ruhr=VRR)管轄外に住むファンやサポーターの皆様にもスタジアムへの公共交通利用サービスをお届けする狙いがありました。
ただ、同時に重要なことは、より快適かつ安価で魅力的な公共交通機関での移動オプションを提供することで、これまで以上のファンやサポーターの皆様が自家用車を使わずにスタジアムに来場するようになるということです。ボルシア・ドルトムントは、クラブのサステナビリティ・パートナーであるDSW21と共に、CO2 排出量削減に少しでも貢献できればと思っている次第です」
DSW21のフーベルト・ヨン取締役は、ドルトムントとのパートナーシップについて次のように話した。
「ボルシア・ドルトムントとDSW21は、1990年にコンビチケットを導入した最初の交通機関とブンデスリーガクラブという先駆者的存在ですので、今回、コンビチケットの対象範囲拡大という新たな取り組みで再び先駆的事業の最前線に立てることを嬉しく思っております」
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響を受け、ドルトムントは2020-21年シーズンのブンデスリーガ公式戦の大部分を無観客のジグナル・イドゥナ・パルクで開催した。シーズン開幕直後は入場者数を制限して試合を開催していたが、感染者数に伴い無観客での興行が唯一の選択肢となっていた。
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元記事 - Borussia Dortmund widens reach of 'unique' stadium travel service
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