イングランド・サッカーの聖地『ウェンブリー・スタジアム』に新たなファン参加型のホログラムブースが設置された。ブース前でスマートフォンを操作することで、来場者はイングランド代表のスター選手たちと一緒に撮ったかのように見える合成写真を作ることができる。
今回のプロジェクトはフランスの広告会社、ハバス・グループ(Havas Group)のスポーツ、エンターテインメント、文化事業を担当するケイク(Cake)社がテクノロジー開発企業のヌーナー(Noonah)社と提携して実現。携帯電話事業者のEE社がスポンサーとしてプロジェクトを支援した。
ウェンブリーに設置されたブースは『EEセルフィー・ステーション(EE Selfie Station)』と呼ばれ、非接触型(コンタクトレス)技術を使い、記念写真画像データを作成し、利用者のEメールアカウントに直接送信する仕組みだ。各ブースは、利用者のスマートフォンで操作ができる。今回は、ウェンブリー・スタジアムのコンコース内の常設アトラクションとして、2基のホログラムブースが設置された。
ヌーナーは、ダービーシャー州チェスターフィールドに本社を置く事業者で、これまでにアディダス(Adidas)やボーダフォン(Vodafone)、スカイ(Sky)、BBCといったブランドや放送局と協働した実績を持つ。また、同社はコロナ禍におけるエッセンシャルワーカーへの感謝を示すため、ウェンブリースタジアムに隣接するSSEアリーナにデジタル写真をモザイク様に並べたメッセージを掲出する企画も実施した。
ヌーナーは同様のプロジェクトをロンドン・スタジアムでも実施しており、その際は同スタジアムを本拠地とするサッカーのプレミアリーグ(1部)のウェスタハム・ユナイテッドFCのファンやサポーターの写真がモザイク様に配置された。
ヌーナーのマット・フランクス最高経営責任者(CEO)兼共同創業者は、ウェンブリー・スタジアムのプロジェクトについて次のように話した。
「今回、弊社のテクノロジーをスポンサーであるEEに提供することができ、担当チームの働きを誇りに感じております。ホログラムブースの技術は、ポストコロナの世界の新たなユーザー発信型コンテンツとして様々なブランド企業の皆様にご利用いただきたいと考えており、今回のクライアントにも喜んでもらい嬉しく思っている次第です」
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元記事 - Wembley welcomes human hologram booths
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