イングランドの15人制ユニオン式ラグビーを統括するラグビー・フットボール・ユニオン(RFU)は、メインスポンサーで通信大手のO2社とのパートナーシップ契約を5年間延長することで合意した。イングランド代表の本拠地『トゥイッケナム・スタジアム』のネットワーク環境が劇的に向上することになる。
O2の企業ロゴは引き続きイングランド代表の(ラグビーワールドカップ=RWCを除く)すべての試合用および練習用ラグビージャージの胸部分に掲出される。新たなパートナーシップは2021年9月から発効されるが、O2は契約期間中は男女両代表チームに公平に資金を提供するとしている。
今回の契約延長により、RFUとO2のパートナーシップ期間は合計30年に達することになるが、その強固な関係性の中でも、トゥイッケナムのネットワーク環境刷新は、82,000席の同スタジアムにおけるファン体験向上という両者が掲げる目標という意味において特に大きな重要性を持つため、O2は最新のO2 5G製品やO2ビジネス製品群を惜しみなく導入していく考えだ。
また、パートナーシップ延長の一環で、O2利用客はイングランド代表のすべての試合のチケットについて、一般販売の48時間前に優先チケットを購入できるようになる。また、マッチデーにトゥイッケナム・スタジアムのオフィシャルショップでラグビージャージを購入すると適用される20%割引や選手との交流など、多岐にわたる特典を用意する。
O2は、引き続きトレーニングキャンプ風景やテストマッチを控えた事前キャンプの生中継映像、試合前後にO2アリーナのバー『O2ブルールーム』で収録される独占映像など、チームの舞台裏に迫る人気動画シリーズの『O2インサイドライン(O2 Inside Line)』の冠スポンサーを務める。
O2は2020年2月、 英国のライブエンターテインメント業界は、5G技術の拡充によって今後10年間で最大23億ポンド(約3,124億円)の経済効果を見込めると予測した報告書を発行した。
報告書の中でO2は、5Gイノベーションにはスマートチケットやコネクテッドベニューを通じ、イベント開演前の顧客体験を大きく変える力があると指摘。また、AR(拡張現実)技術を駆使したショッピングツールでグッズを仮想体験しておくことで、購入のための待ち時間短縮も見込まれるとしている。
RFUのビル・スウィーニー最高経営責任者(CEO)は、O2とのパートナーシップ契約延長について次のように話した。
「O2は25年間という長期にわたってイングランドラグビーを支えてくれたかけがえのないパートナーで、さらに今後5年間O2のロゴをイングランド代表ジャージーの胸に掲出できることを誇りに思っております。
また、O2が男女両代表を公平に支援すると表明したことは非常に素晴らしいことで、女子ラグビーの発展と次世代の女子選手たちの成長を願う我々の情熱を真に理解してくれるパートナーとコラボレーションできるのは最高です」
O2のニナ・ビビー最高宣伝責任者(CMO)は次のように話した。
「私たちが愛し、過去25年間にわたって投資してきたラグビーを支援することの重要性は、これまでになく高くなっています。30年間のユニフォームスポンサーシップというのは英国史上最長と考えており、今回の契約延長によって引き続きRFUを支援できることを誇りに感じています。
新たな契約では、イングランド代表の男女両チームへの投資額を同等にすることが決まりました。イングランドラグビーの未来は明るいです。私たちは、ラグビーがパンデミックを乗り越えコロナ以前よりもさらに強くなって戻ってくるよう、力を合わせていきたいと思っております」
※金額はすべて2020年10月下旬で換算
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元記事 - Twickenham set for 5G boost as RFU extends O2 deal
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