スペインのサッカー、ラ・リーガ・サンタンデール(1部)のFCバルセロナ(以下、「バルサ」)は、本拠地『Spotifyカンプノウ』および周辺施設の大規模改修プロジェクト『エスパイ・バルサ』の整備に必要な14億5,000万ユーロ(約2,166億円)の資金を調達できたと発表した。
バルサによると、エスパイ・バルサ整備に必要な資金は、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)やJPモルガン(JP Morgan)などを含む20の投資家によって調達され、エクイティ保証やクラブまたはスタジアムの担保化は避けるというソシオの承認条件を満たすものとなっている。
バルサは今後、利子などが発生しない猶予期間を含め、スタジアム改修工事竣工から5年後、7年後、9年後、20年後、24年後という5段階の柔軟な計画に沿って投資家への返済を実施する予定だ。年間約2億4,700万ユーロ(約374億円)といわれるSpotifyカンプノウでの売上が原資となる。
返済が滞りなく完遂されれば、バルサは2021年にソシオが合意した35年ローンよりも6年早く整備資金を完済することになる。
バルサは、声明で次のように説明した。
「今回の資金調達の手続きを通じ、クラブの役員会と資金調達担当チームは、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)社、JPモルガン(JP Morgan)社、JLL社、ペレズ・ロルカ(Perez-Lorca)社、DLAパイパー(DLA Piper)社、キー・キャピタル・パートナーズ(Key Capital Partners)社、レジェンズ(Legends)社、そしてIPG 360社といった多くのパートナー企業の力を借り、クラブやパートナー企業が誇る実績や知見をエスパイ・バルサの様々な分野に取り入れることに成功しました」
資金調達の合意期限は2023年3月31日だったが、バルサは期間内に交渉がまとまらず、発表が24日遅れたとしている。なお、資金調達計画を発表した2月時点でバルサのジョアン・ラポルタ会長は、当該債券はモーニングスター・サステイナリティクス社(Morningstar Sustainalytics)にグリーンボンドとして認定され、米国市場で発行されると話していた。
また、1月には、トルコのゼネコン大手のリマク(Limak)社が総工費9億6,000万ユーロ(約1,442億円)のSpotifyカンプノウ改修工事の建設業者に選定され、2022-23年シーズン閉幕後に工事が着工することが発表された。
Spotifyカンプノウの収容人数は現行の98,000人から105,000人に拡張されるが、バルサは改修工事が実施される2023-24年シーズンは、市内の(1992年バルセロナ五輪のメインスタジアムの)エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスでホーム戦を開催することになる。
エスパイ・バルサでは、新たな屋内アリーナ『パラウ・ブラウグラナ』建設や様々な施設やインフラで構成されるキャンパス・バルサの整備も実施される。
※金額はすべて2023年4月下旬で換算
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元記事 - FC Barcelona finalises ?1.5bn funding for Camp Nou
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