ザハ・ハディド・アーキテクツが西安国際フットボールセンターのデザインを公開
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西安国際フットボールセンターの完成イメージ
西安国際フットボールセンターの完成イメージ (画像:Zaha Hadid Architects)

2023年AFCアジアカップの会場のひとつで、中国陝西省の西安に整備される6万席の西安国際フットボールセンター(西安国際足球中心)のデザインイメージが公開された。

これは建築設計事務所のザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)によるデザインで、同スタジアムではアジアカップ以外にも、国内外のサッカーの試合やコンサートといった大規模イベントの開催が見込まれている。西安は2023年AFCアジアカップの開催10都市のひとつで、2020年8月中旬には同じく開催会場となる予定の北京工人体育場が、大会に向けた大規模改修のために解体されたばかりだ。

西安国際フットボールセンターのメインゲート正面
西安国際フットボールセンターのメインゲート正面 (画像:Zaha Hadid Architects)

西安国際フットボールセンターは、980万人近い人口を抱える西安市の灃東新地区に整備中で、スタジアムと共にユース年代向けの練習場も複数建設される。周辺には店舗、ホテル、メディアセンター、会議施設なども整備され、事業全体の総工費は80.5億元(約1,252億円)。2020年上半期に起工した。

ZHAは声明で次のように説明した。

「デジタルモデリングで客席ボウルの形状を定義することにより、ピッチへの距離を可能なかぎり近くしつつ、6万席のどの席からもピッチ上のアクションを楽しめる設計を実現しました。選手と観客の双方にとって、最高の試合体験を提供するスタジアムになるでしょう」

スタジアムの外周コンコースには南向きのガーデンテラスが設置されるほか、ケーブルネットを用いた超軽量構造の屋根が客席ボウルを覆い、観客を悪天候から守る。

大陸性気候の西安では夏は猛暑になるが、スタジアムの外周をカバーするように張り出した大きな屋根と、スタジアムのすべての階に広々として開放感のあるガーデンテラスを設置するほか、一般コンコースにも多くの植栽が設置することで影を作り出す。また、観客を悪天候や直射日光から守りつつ、自然光を余すことなく取り入れるよう、客席ボウルを覆う屋根には半透明の素材が採用される。

半透明の屋根に覆われた観客席とピッチ
半透明の屋根に覆われた観客席とピッチ (画像:Zaha Hadid Architects)

2019年6月に2023年AFCアジアカップ開催国に選定された中国は、開催予定地12都市の7ヶ所のスタジアムについて、新設または建て直しによる新スタジアム整備を進めている。

西安と北京のほか、長沙(湖南省)、成都(四川省)、重慶(国家直轄市)、大連(遼寧省)、広州(広東省)、杭州(浙江省)、上海(国家直轄市)、蘇州(江蘇省)、天津(国家直轄市)、武漢(湖北省)が開催予定地として挙がっている。

北京の北京国家体育場、天津奥林匹克体育中心体育場、杭州奥体博覧城、長沙賀竜体育中心、そして広州の天河体育中心体育場については、アジアカップ仕様にするための小規模改修が予定されている。

各階にガーデンテラスが設置される
各階にガーデンテラスが設置される (画像:Zaha Hadid Architects)
西安国際フットボールセンターのイメージ動画 (動画:Zaha Hadid Architects)

※金額はすべて2020年8月下旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Architects Zaha Hadid unveil plans for iconic Xi'an football stadium

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