EURO 2028招致を目指す英国+アイルランド、14か所のスタジアムが最終選考に残る
EURO 2028招致を目指す英国+アイルランド、14か所のスタジアムが最終選考に残る

EURO 2028招致を目指す英国+アイルランド、14か所のスタジアムが最終選考に残る

  • twitter
  • facebook
  • bookmark
  • push
  • line
  • twitter
  • facebooks
  • bookup
  • push7
ウェンブリー・スタジアム
ウェンブリー・スタジアム (画像:TheFA)

2022年11月16日、英国4協会とアイルランド共和国は、欧州サッカー連盟(UEFA)が2028年に開催するUEFA EURO 2028開催会場として最終選考に残った、14のスタジアム名を明記した招致文書の初期版をUEFAに提出した。

「Football for all. Football for good. Football for the future(すべての人のためのフットボール。永遠のフットボール。未来のフットボール)」というビジョンを掲げた同招致活動では、最終選考後に10か所のスタジアムが開催会場として選定される。各立地自治体やスタジアム管理者との協議は2023年初頭に継続され、4月には選定された10か所のリストがUEFAに送付される。

最終選考に残った14か所のスタジアムは以下のとおり

会場名(開催都市)

1. ヴィラ・パーク(バーミンガム市、イングランド)

2. エヴァートン・スタジアム(リヴァプール市、イングランド)

3. ロンドン・スタジアム(ロンドン市、イングランド)

4. トッテナム・ホットスパー・スタジアム(ロンドン市、イングランド)

5. ウェンブリー・スタジアム(ロンドン市、イングランド)

6. シティ・オブ・マンチェスター・スタジアム(マンチェスター市、イングランド)

7. セントジェームズ・パーク(ニューカッスル市、イングランド)

8. スタジアム・オブ・ライト(サンダーランド市、イングランド)

9. オールド・トラッフォード(トラフォード市、イングランド)

10. ダブリン・アリーナ(ダブリン市、アイルランド共和国)

11. クローク・パーク(ダブリン市、アイルランド共和国)

12. ケースメントパーク・スタジアム(ベルファスト市、北アイルランド)

13. ハンプデン・パーク(グラスゴー市、スコットランド)

14. ナショナル・スタジアム・オブ・ウェールズ(カーディフ市、ウェールズ)

2022年9月時点では、複数のメディアがイングランドのサッカー、EFLリーグ1(3部)のミルトンキーンズ・ドンズ(MKドンズ)の本拠地であるスタジアムMKが候補地のひとつであると報じていたが、同スタジアムは選外となった。また、同じく9月に報じられたロンドンのスタンフォード・ブリッジ(チェルシーFC)やアンフィールド(リヴァプールFC)も落選した。

アイルランド共和国は大方の予想通り、ダブリンのダブリン・アリーナ(アビバ・スタジアム)とゲーリック体育協会の本拠地『クローク・パーク』の2か所を推挙し、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドは1か所ずつを推してきた。今回発表された14か所のうち、イングランド北東部のエヴァートン・スタジアムと遅延が長引いている北アイルランドの首都ベルファストのケースメントパーク・スタジアムは、現時点で未完成のスタジアムとなる。

最終選考に残ったクローク・パーク
最終選考に残ったクローク・パーク (画像:Croke Park)
建設が進むエヴァートン・スタジアム
建設が進むエヴァートン・スタジアム (画像:Everton Stadium)
計画に遅延が生じているケースメントパーク・スタジアム
計画に遅延が生じているケースメントパーク・スタジアム (画像:Casement Park/Páirc Mhic Asmaint)

イングランド、アイルランド共和国、北アイルランド、スコットランド、ウェールズのサッカー協会は共同声明の中で、招致活動はそれぞれの政府機関の支援を受けているとし、次のように述べた。

「共に力を合わせることで、我々は世界屈指の大会を共催することができると信じております。また、EURO 2028の開催により、経済成長と地域コミュニティの発展を成し遂げ、フットボールのみならず社会全般にも力強く持続可能なレガシーを残せると考えております。

我々はUEFAと協力し、草の根レベルのフットボールの発展を助ける起爆剤となるだけでなく、欧州全域の成長を加速するために、大会のレガシーを欧州各国のサッカー協会や連盟と共有していきたいと考えております。

英国とアイルランド共和国は過去数十年間にわたり、多くの主要大会を開催し、成功を収めてきた実績があり、その豊富な経験と専門性を活用してEURO 2028をさらなる高みに押し上げたく思っております。

我々が提案するコンパクトな大会運営計画と複数のパートナーとの先駆的なコラボレーションにより、EUROは新たな時代の幕開けを目撃することでしょう。最新のデジタルイノベーションと革新的なマーケティング手法を通じ、UEFAとそのパートナーの皆様を新たな観客層とお繋ぎし、これまで以上に世界中の若者がEUROの魅力に出会えるようお手伝いをいたします。

我々の最終選考に残った14か所のスタジアムの立地都市は、偉大な欧州サッカーの歴史と伝統を受け継ぐフットボールクラブの本拠地でもあり、世界中にその名が知れ渡っている都市ばかりです。

また、我々の招致案に含まれているすべての開催都市とスタジアムは、直接かつ高速で持続可能な手段となる移動が可能であり、宿泊についても参加チームやファンが今までに体験したことがない体験を提供していきます」

当初、無風で2028年EURO開催権を勝ち取ると報道されていた英国+アイルランドの共催案は、2022年3月にロシアとトルコなどの4チームが2028年または2032年のEURO共催案を提案してきたことで、熾烈な招致レースに飲み込まれた。そのうち、イタリアは2032年の開催のみに照準を絞っている。

その後、5月にUEFAがロシアのウクライナ侵攻に対する制裁の一環として招致国の資格を剥奪したため、現在はトルコだけの単独開催案となった経緯がある。

2023年9月には開催地を決定する投票がUEFAで実施される。

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Fourteen-venue shortlist for UK & Ireland's Euro 2028 bid

TSB-Logo.png

THE STADIUM HUBの更新お知らせはこちらをフォロー
Twitter:@THESTADIUMHUB
Facebook:THE STADIUM HUB

  • line
  • twitter
  • facebooks
  • bookup
  • push7