アンドラ公国のサッカークラブで、スペインのラ・リーガ・スマートバンク(2部)に所属するFCアンドラは、エンカンプ地区のスポーツ施設『プラダ・デ・モレス』内に収容人数6,000人の新スタジアムを建設する許可を得たと発表した。
FCアンドラは、FCバルセロナの選手兼実業家のジェラール・ピケ氏が所有するクラブとして知られている。同クラブに対して、エンカンプ議会はスタジアム建設用地の所有権を付与し、さらに建設第1段階には600万ユーロ(約8.3億円)の資金提供を申し出た。総工費は2,600万ユーロ(約36億円)と試算されている。
エンカンプ議会のローラ・マス議長は、FCアンドラが提案している新スタジアムは、スポーツ界の新たなベンチマークとなり、完成後もクラブがラ・リーガ・スマートバンクでプレーしていれば間接的に年間100万ユーロ(約1.4億円)、さらにラ・リーガ・サンタンデール(1部)に昇格すれば年間170万ユーロ(約2.36億円)のリターンを生み出すと評価している。
なお、新スタジアム建設の最終承認は、FCアンドラが議会と合意した実施条件を今後6か月間ですべて完遂することを前提としている。契約の最終合意後、FCアンドラはプラダ・デ・モレスを35年間にわたって運営管理する。
FCアンドラは新スタジアムを段階的に建設する工法を提案しており、第1段階ではプラダ・デ・モレスに隣接する土地に90万ユーロ(約1.25億円)の練習場を整備する計画も含めれている。
新スタジアムは収容人数は小規模だが、ラ・リーガ・サンタンデールの公式戦開催要件を満たすほか、収入を増やすためにサッカー以外のイベント等の開催も視野に入っている。
新スタジアム完成後、FCアンドラはエンカンプ議会が年間10日間スタジアムを使用する権利を与え、また、今後6年間、エンカンプ議会の紋章がクラブのユニフォームの胸に掲出される。
FCアンドラは現在、アンドラ代表チームの本拠地でもあるエスタディ・ナシオナルでホーム戦を開催している。スペイン2部への参戦は2022-23年シーズンがクラブ史上初となる。
※金額はすべて2022年8月上旬で換算
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元記事 - Piqué-owned FC Andorra set to develop new stadium
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