イングランドのサッカー、プレミアリーグ(1部)のマンチェスター・ユナイテッドFC(以下、ユナイテッド)のジョエル・グレイザー最高共同会長は、「ファンやサポーターとの対話や協議の在り方は、今後、新時代にふさわしいかたちに進化していく」とし、本拠地『オールド・トラッフォード』のアップグレード改修計画を加速させる考えを示した。
ユナイテッドについては、2021年4月のスーパーリーグ構想において主導的な役割を担ったことから、イングランド内外から多くの批判が寄せられており、クラブはファンやサポーターの信頼を取り戻す目的で、2021年6月4日に新たな『ファン・アドバイザリー・ボード(Fan Advisory Board)』と『ファン・シェア・スキーム(Fan Share Scheme)』を立ち上げると発表し、そのビジョンについて説明した。
ファンとの協議の中で主要な議題となるのが、約75,000席の世界的なスタジアムであるオールド・トラッフォードの改修だ。
2021年5月の時点でオールド・トラッフォードのアップグレード改修の必要性を強調していたグレイザー氏は、本拠地の改修計画について次のように説明した。
「オールド・トラッフォードはまさにマンチェスター・ユナイテッドの全事業の中核的存在であり、直近10年間で1億ポンド(約155億円)以上の設備投資を実施してきたものの、この先は今まで以上に重要なアップグレード改修の計画を加速していく考えです。もちろん、クラブを愛する全ての人に誇りに思ってもらえるような改修にするため、このプロセスは最初から最後までファンやサポーターの皆様と協議しながら進めていきますのでご安心ください。
これは(キャリントンの)練習施設についても同様のことが言えます。アップグレード計画の初期段階はすでに始まっており、世界最高峰の練習施設で在り続けられるよう必要な予算を確保してあります。
私たち経営陣は、このクラブが常に成功し、トロフィーを勝ち続けることができるよう、必要な投資を続けていきたいと考えています。幸いなことにクラブの商業面の成功による収入のおかげで、適切な投資を実行することが可能になっています。
このアプローチにより、ユナイテッドは直近5年間で最も高額な移籍金総額、そして世界でも屈指の強化費を用意することができています。また、商業面における成長を持続できているため、すべてのファンの皆様にとってリーズナブルなチケット料金を維持しているほか、ここ10年間でシーズンパスの値上げは一度もしていません。この点は、クラブとしてとても誇りに思っている部分です」
※金額はすべて2021年6月上旬で換算
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元記事 - United chief pledges to 'accelerate' Old Trafford upgrades
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