マッチルーム・ボクシング(Matchroom Boxing)社のエディー・ハーン会長は、ボクシングのアンソニー・ジョシュア(英国)とタイソン・フューリー(英国)による世界ヘビー級4団体統一戦を開催するため、サウジアラビアが「世界を仰天させる」スタジアム建設計画を進めていると明かした。
試合の詳細については未公表だが、ジョシュアのプロモーターを務めるハーン会長は、2021年8月14日の試合日についてはすでに双方が合意しており、試合は実現すると断言した。
ハーン会長は、フューリーのチームがサウジアラビア側から試合の金銭面の書類を受け取っていないのは、ラマダーンの終了を祝うイードの大祭による遅延が原因だとし、サウジアラビア側は2019年12月7日に同国で開催されたジョシュアとアンディ・ルイス・ジュニア(米国)の統一戦に続き、世界的なビッグマッチの開催を計画していると話した。また、今回の一戦は、首都リヤドまたは西部のジェッダでの開催が有力だとも述べた。
前述のルイス・ジュニアとジョシュアの試合は、首都リヤド郊外のディルイーヤで2ヶ月弱という驚くべき工期で建設されたディルイーヤ・アリーナというスタジアムで開催されたが、2021年8月のジョシュアvsフューリーの世紀の一戦開催にあたり、ハーン会長はSky Sportsに次のように話した。
「サウジ側は今回の一戦のためにスタジアムを新設しようと考えています。屋根で覆われた全天候型にする選択肢についても検討中です。
サウジアラビアの8月の夜11時の気温は約23℃ですが、ホスト側は非常に特別な試合会場を用意しようとしています。2019年12月のアンディ・ルイス・ジュニアとジョシュアの一戦のために、サウジアラビア側はわずか7週間で収容人数18,000人のディルイーヤ・アリーナを建てましたが、今回も同様のアプローチになるでしょう。スタジアムを屋根で覆うことで全天候型アリーナにする選択肢もありますが、いずれにせよ、全世界を仰天させる会場を建設しようとしていることに変わりはありません。この一戦のためだけにスタジアムをひとつ建てようとしてるのです」
ジョシュアは現在WBAスーパー、IBF、WBOのベルトを、そしてフューリーはWBCのベルトを保有しており、両者が相まみえるこの試合はボクシングの世界ヘビー級史上初となる主要4団体統一戦という歴史的な一戦になることから、サウジアラビア側のイベント主催者が開催権獲得のために1億5,000万米ドル(約163.4億円)を投じたと報じられている。
また、ハーン会長は、サウジアラビアが海外からの渡航客の入国を許可する計画だとしたうえで、BBC Sportに対して次のように話した。
「サウジ側では、海外からの渡航客の入国を許可する計画が進んでいます。感染状況によりますが、8月までにはこの歴史的な一戦のためにサウジアラビアに渡航できるようになっていると考えたいです。観戦客のためにワクチン接種や検査といった感染防止策が実施される可能性もあります。現在は世界中で異なる感染対策が採られていますが、サウジとしては、今回の一戦のために海外からの渡航客を呼び込みたいと考えているようです」
※金額はすべて2021年5月上旬で換算
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元記事 - Saudi Arabia proposing 'very special' stadium for Joshua v Fury
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